「横浜のゴスペルの灯、絶やさぬために」 フェス中止で無観客ライブ開催、CF実施

第1回から出演している「MM NON-STOP VOICES」(写真は2019年のステージ)=横浜市中区

 横浜の夏恒例の音楽イベント「YOKOHAMAゴスペルフェスティバル」が、コロナ禍で8月のイベントを中止し、無観客ライブを開くことを決めた。無料ライブ配信で収入が見込めない中、撮影費用などを集めようとクラウドファンディング(CF)を実施。主催者は「横浜のゴスペルの灯を絶やさぬために協力を」と呼び掛けている。

 「横濱ゴスペル祭」は、市民参加型のイベントとして2008年にスタートした。年々規模を拡大し、昨年は神奈川県民ホールで36組1600人が出演。「全国最大規模」のイベントに成長した。

 しかし、コロナ禍で出演団体の多くが練習もままならない状況に。県民ホールも休館中で、配信による無観客ライブの開催を決めた。一般参加者が集う例年と異なり、著名歌手12組と初回から参加する横浜のクワイヤ「MM NON-STOP VOICES」が登場。約3時間の催しを盛り上げる予定だ。

 イベント終盤恒例のゴスペル曲「OH HAPPY DAY」の合唱もオンラインならではの企画に変更。催しをプロデュースする飯塚冬酒さん(53)は「みんなが歌っている動画を事前に集め、ステージに映し出すなどして一体感を演出したい」と話している。

 配信は8月10日。CFはキャンプファイアで7月17日まで実施している。詳細は横濱ゴスペル祭ウェブサイトで。

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