SBK:高橋巧を擁すMIEレーシング、第2ライダーをトーレスからイタリア人ルーキーに変更

 7月14日、2020年シーズンからスーパーバイク世界選手権(SBK)に新規参戦しているMIEレーシング・アルティア・ホンダ・チームは、ライダーラインアップを変更することを発表。ジョルディ・トーレスに代わりロレンツォ・ガベリーニを7月31~8月2日に開催される第2戦ヘレスから起用する。

 ホンダのサテライトチームとして今季からSBKに参戦しているMIEレーシング・アルティア・ホンダ・チーム。2月には高橋巧とジョルディ・トーレスのライダーラインアップで2020年シーズンを戦うことを発表していた。

 2月28~3月1日には第1戦オーストラリアが開催されたが、高橋巧のみ出場。トーレスは新型コロナウイルスの影響でスケジュールが変更されるまでは、MotoEとダブルエントリーで第3戦からSBKに参戦予定だった。

 しかし、各選手権の日程が変更されMotoEとSBKが2戦、同一の週末に開催されることに。チームはラインナップを再検討する必要がでたため、チーム側とトーレスの双方の合意によりライダー変更を決断。新たに若手イタリア人ライダーのロレンツォ・ガベリーニが起用されSBKデビューを果たす。

MIEレーシング・アルティア・ホンダ・チームでSBKデビューを果たすロレンツォ・ガベリーニ

 21歳のガベリーニは、昨年CIV(イタリア選手権)のSSP600でチャンピオンを獲得しているライダーであり、2020年はアルティア・レーシング・チームから同選手権のスーパーバイクで戦っている。先日イタリアのムジェロ・サーキットで開催された開幕戦ではレース1で4位、レース2で5位と入賞している。

 そんなルーキーライダーが高橋巧とタッグを組み新型CBR1000RR-RでSBKを戦う。

「SBKに出場することは子供のころからの夢だった。そして今、夢が実現したことをとても嬉しく思っている。ジェネジオ・べヴィラクアと森脇緑に感謝したい」とガベリーニ。

「突然、この機会が訪れたが、僕はそれに値するよう、そしてMIEレーシング・アルティア・ホンダ・チームとホンダとともに成長するために一生懸命走る準備ができている。大きなチャレンジだけど楽しみにしている」

MIEレーシング・アルティア・ホンダ・チームのチーム代表である森脇緑氏

 チーム代表の森脇緑氏は「MIEレーシング・アルティア・ホンダ・チームにロレンツォ・ガベリーニを迎え入れることができてとても嬉しく思います。彼をあたたかく歓迎します」とコメントしている。

「新型コロナウイルスのパンデミックの結果として、世界全体が多くの新しい、そして予期しない課題に直面しています。現在、物事は徐々に再開されてきており、私たちもサーキットで活動を再開しています」

「SBKは新しいカレンダーで進められるため、ライダーラインアップを再検討する必要がありました。ジョルディ・トーレスに感謝したいと思います。そして他の選手権での彼の健闘を祈ります」

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