多摩川からアマゾンまで「世界の水辺」紹介 川崎初の水族館で内覧会

目玉の一つである「アマゾンゾーン」のピラルク。現在は体長約1.3メートルで、4メートルほどにまで成長するという=川崎市川崎区

 川崎市内初の水族館「カワスイ川崎水族館」が17日、JR川崎駅東口の商業ビル「川崎ルフロン」(同市川崎区)にオープンする。「世界の美しい水辺」をテーマに、地元の多摩川からアマゾンの熱帯雨林まで河川や海の多様な生き物を、最新の音響・映像技術も駆使して紹介する。

 報道関係者向けの内覧会が14日、開かれた。

 カワスイは、ルフロン9、10階に開館。延べ床面積約7千平方メートルに69の水槽が並び、約230種の生き物を生息エリアごとに分けて展示する。

 「多摩川ゾーン」ではコイやウグイなど、なじみ深い魚が来館者を出迎える。壁一面に広がるスクリーンに多摩川の映像が流れ、上流から下流まで多種多様な命を育む豊かな生態系も確認できる。また南米のジャングルを再現した「アマゾンゾーン」では、世界最大の淡水魚・ピラルク4匹が悠々と泳ぐ姿を楽しめる。

 他にオセアニア・アジア、アフリカ、南アメリカなどのゾーンを用意。照明や音響を変え、昼と夜の現地の雰囲気を演出する。

 来館者がより楽しめるよう、最先端の技術も導入した。QRコードを読み取れば、生き物の名前や生態の説明がスマートフォンで閲覧できる。また水槽内の水中カメラの映像を、館内に設置された11台のタッチパネルで表示。人工知能(AI)でリアルタイムに解析し、画面に映る魚の解説を自動表示する。

 運営する「アクア・ライブ・インベストメント」(東京都千代田区)の坂野新也社長は「楽しい空間づくりにこだわった。川崎の皆さんに大事にしてもらえる水族館にしたい」と意気込みを語った。

 昼の部(午前10時~午後5時)と夜の部(同6時~10時)の2部制で、入場料はそれぞれ大人2千円、高校生1500円、小中学生1200円、4歳以上600円。年間パスポートもある。詳細は公式ホームページで。

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