針尾送信所 10言語で案内 佐世保市 アプリ運用開始

針尾送信所を10言語で案内するアプリの画面

 長崎県佐世保市は、日本遺産「佐世保鎮守府」の構成資産で国重要文化財の旧佐世保無線電信所(針尾送信所)を、10言語で案内するアプリの運用を始めた。多言語対応で利便性を高め、外国人の誘客増を図る。
 針尾送信所には昨年度、約3万9千人が訪れたが、うち外国人客は435人にとどまった。
 アプリは日本語や英語をはじめ、中国語、韓国語、フランス語など計10言語に対応。スマートフォンなどにインストールし、使用する言語を選択。現地の説明板のコードを読み取ると、音声と字幕で説明を受けられる。
 市文化財課は「視覚障害者にとっても音声を聞けるので便利。新型コロナウイルスの影響でインバウンド(訪日外国人客)の増加は厳しい状況だが、しっかり周知していきたい」としている。

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