特別定額給付金10万円 地元消費「全額」24% 県民ネット調査 「使わない」が14%

特別定額給付金の使い道

 1人10万円の特別定額給付金をどれくらい地元で使いますか-。インターネット調査サイト「リサチャン(リサーチ@ナガサキ)」が長崎県民にアンケートしたところ、4人に1人が「全額」と答えた。ただ「使わない」も14%を占めた。使い道は多い順に、生活費、貯蓄、家具・家電の購入、外食、旅行-と続いた。
 同給付金を巡っては、市民有志が会員制交流サイト(SNS)上で「#10万円は長崎で使おう」と県内消費を呼び掛け、長崎商工会議所も推奨している。
 調査は今月2~5日に実施し、県内在住の244人が回答。さらに、この呼び掛けに賛同すると答えた約9割(219人)に地元消費の程度や使途を尋ねた。
 地元消費については「全額」が24.7%と最も多かった。以下は「半分」17.4%、「6~7割」13.2%、「8~9割」10.5%、「1~2割」10%、「3~4割」9.6%。一方で「使わない」も14.6%に上った。
 使い道を複数回答で聞くと、「食費などの生活費」が33.6%に達し、次いで「貯蓄」が24.6%。5月18~21日の前回調査と比べると、「家具・家電の購入」23%(5.5ポイント増)、「外食」23%(10.5ポイント増)、「旅行費用」20.1%(7.6ポイント増)の割合が伸びた。逆に減ったのは「教育・学費」13.1%(7.1ポイント減)、「税金の支払い」9%(6.6ポイント減)。生活費と貯蓄も4ポイント前後少なくなった。
 十八銀行系シンクタンク長崎経済研究所(長崎市)は「前回調査時は緊急事態宣言の解除直後とあって、まだ消費が抑圧されていたが、やや戻りつつあるのがうかがえる」と分析した。

© 株式会社長崎新聞社