ユナイテッド、この10年の「最悪の補強」ワースト10

世界屈指のリッチなクラブとして知られるマンチェスター・ユナイテッド。この10年間だけで補強に移籍金10億ポンド(およそ1300億円)を費やしてきた。

とはいえ、その中には投資額に見合った結果が出なかったものも多く…。今回は『Mirror』から「マンチェスター・ユナイテッドがこの10年で行なってきた最悪の契約10名」をお送りする。

バスティアン・シュヴァインシュタイガー

ワールドカップとチャンピオンズリーグを制覇した経験を持つドイツ代表MFは、バイエルン時代に指導を受けたファン・ハール監督とマンチェスター・ユナイテッドで再会した。

そのクラスと血統については決して疑いの余地がない状態だったが、怪我や全体的な体力の衰えは否めなかった。イングランドではほとんどプレーすることなく、アメリカへと去っていくことに…。

モルガン・シュナイデルラン

ファン・ハール監督は中盤のベースを作れるアンカーを欲していた。そしてシュナイデルランはその最高の解決策になるのではないかと考えられた。

ただこのフランス人は3000万ポンド(およそ40.5億円)もの移籍金で加入したもののすぐに見捨てられ、2年目にはわずか3試合しか出場せず。2017年1月にはエヴァートンへと去っていった。

アレクシス・サンチェス

多くの人にとって、プレミアリーグの歴史上でも最悪に近い補強だと考えられているだろう。3年半を過ごしたアーセナルでは素晴らしい活躍を見せていた時期もあったし、多額の賃金を支払うだけの理由はあった。

だが、彼がアーセナル時代のようなテクニックを見せたのは加入時のピアノ演奏くらいであり、その後はただ巨額の給与を消費するだけの存在に。今季はインテルに貸し出されているが、未だにユナイテッドは大半の賃金を支払っている。

マルコス・ロホ

ファン・ハール監督が担当する最初のシーズン、ユナイテッドは間違いなくディフェンダーを必要としていた。ロホは2000万ユーロ(およそ24.2億円)の価格でスポルティング・リスボンから加入した。

彼はワールドカップで活躍したばかりではあったが、どうもユナイテッドで存在感を見せられるだけのクオリティを持っていなかった。今季はエストゥディアンテスに貸し出されており、遅かれ早かれ退団するだろう。

ヘンリフ・ムヒタリャン

ボルシア・ドルトムントのスター選手だったムヒタリャン。そのスピードは非常に魅力的なもので、ジョゼ・モウリーニョ監督は3000万ポンド(およそ40.5億円)もの移籍金を支払って獲得に漕ぎ着けた。

ドイツでは31試合の出場で11ゴール15アシストを決めたばかりだったが、プレミアリーグ初年度でその自信は完全に打ち砕かれたようだった。それから数年経つが、あの頃のインパクトは未だに取り戻せていない。

香川真司

2012年の夏、香川真司がマンチェスター・ユナイテッドに到着した。ファンがそれに興奮するのも当然で、ドルトムントでは13ゴール8アシストを決めたスーパースターだった。

ただ、ユナイテッドでは彼が得意とするポジションでプレーできなかった。中央よりもサイドでの役割を求められて行き詰まり、ドイツ時代のように試合で影響力を発揮できず道に迷ってしまった。

ラダメル・ファルカオ

突然出てきた補強だった。モナコで深刻な膝の怪我から復帰したばかりのファルカオは、ローンでマンチェスター・ユナイテッドに来ることになった。なぜモナコがそんな条件を認めたのか?その理由はすぐにわかった。

かつての能力を取り戻せていないファルカオはプレミアリーグでわずか4ゴールに終わり、怪我からの復活途上にあるという事実だけを証明した。とにかく奇妙な取引だった。

アンヘル・ディ・マリア

当時の移籍金記録を更新した5970万ポンド(およそ80.7億円)という数字が印象的だ。レアル・マドリーでチャンピオンズリーグを優勝したばかりだったディ・マリアは、ユナイテッドでの最初の4試合で2ゴール2アシストを叩き出した。

ところがそれからパフォーマンスが急速に低下し、ユナイテッドでの出番は減少。わずか1年でパリ・サンジェルマンへの移籍を余儀なくされている。4400万ポンド(およそ59.5億円)で売れたのが救いではある。

メンフィス・デパイ

マンチェスター・ユナイテッドの伝統を受け継ぐ背番号7を与えられたデパイ。次なるスーパースターになるという自信を見せ、期待を集めた。

ただオランダ人の若きウインガーはその能力をピッチで発揮できず、いくつかプライベートで話題を集めたのみで、2017年にリヨンへと放出された。

ベベ

かつてはストリートチルドレンだったというポルトガルの謎のFWベベ。もしマンチェスター・ユナイテッドで成功を収めていたら、世界で話題になるシンデレラストーリーだったはずだ。

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とはいえそれもピッチ内で結果が出ればの話だった。わずか2試合で起用されたのみで、彼は他のクラブへとローン移籍。2014年にはベンフィカへ放出され、その後はポルトガルとスペインでそこそこの成功を収めている。

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