オールラウンダーの長所と短所

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仕事で「オールラウンダーだ」という評価をされた時、どう捉えますか?

私は万が一そう言われたらめちゃくちゃ喜びます。

語源としては、英語のAll-Rounderから転じて和製英語のオールラウンダーとして使われています。元々の意味は「なんでもできる人」「万能」という意味です。めちゃくちゃに褒められています。

ただ、どちらかというとスポーツの場で使われることもあり、ビジネスシーンで「オールラウンダーだよね」と言われた時に「器用貧乏ってこと?」「特徴が無いってこと?」とマイナス評価に取る人もいるかもしれません。

■オールラウンダーの意味とは

先に触れたように、「オールラウンダー」は「なんでもできる人」「能力値が高い値で平準化されている人」「万能選手」という意味で使われます。

例えば野球で「あの選手はオールラウンダーなんだよね」という時は、走攻守揃ったどこのチームも欲しがる最高の逸材、というような意味で使われます。

逆に、何かの能力に特化した人は「スペシャリスト」「エキスパート」「プロフェッショナル」「専門家」と言われます。

ビジネスにおけるオールラウンダーの特徴

ビジネスで「オールラウンダー」という表現を使う場合、「どんな業務もうまくこなす人」「要領よく仕事をさばける人」の意味で使用されます。技術職・営業職のどちらの観点も持っていたり、経理・人事・マーケティングなど複数業務を経験していたりする人などです。

本来の意味である「万能」という褒め言葉の側面はありながらも、ビジネスでは「特色が無い」「とがった強みが無い」といった見られ方をすることもあります。

そんなビジネスにおけるオールラウンダーはどんな特徴があるのでしょうか。

◇(1)こだわりが無い

「こうでないと嫌だ」という強いこだわりが無く、その時々の最適を追求する方が好きという特徴があります。

好き嫌いが激しい人は、自分の好き嫌いを通すためにも「好き」な部分で専門性を高める必要がありますが、オールラウンダーになる人は「こうでないといやだ」という強いこだわりが薄い傾向にあります。

◇(2)好奇心が旺盛

1つのことを探求するよりも、新しいことにどんどん興味を持っていく特徴があります。

知らないことを知りたい、深さよりも広さを取りたいと思って行動することで幅広い知識や経験を積むことができます。

◇(3)要領がよく、頭の回転が速い

「なんでもできる」と言われるためには複数分野で平均以上の成果を出していないといけません。

1つにとらわれず、さまざまな事柄を吸収していくことができる人は要領がいいですし、頭の回転も速いです。

◇(4)コミュニケーション能力が高い

多くのことを吸収するためにはさまざまな人から「教えてもらう」必要があります。自分で勉強することも重要ですが、勘所を教えてもらうことでスピードアップが望めます。

そのためオールラウンダーとしての能力を磨ける人は、周囲の人に溶け込み、目をかけてもらうことができるといった特徴があります。

■オールラウンダーの長所と短所とは

良い特徴ばかりを兼ね備えているように見えるオールラウンダーですが、長所もあれば短所もあります。

◇オールラウンダーの長所と短所

オールラウンダーの長所と短所はなんでしょうか?

☆長所:決定的な弱点がなく、リスク分散できる

長所はなんといっても「なんでもこなせる」という点です。

専門性に特化し、プロフェッショナルであり続けるというのは非常に難しいです。個人の能力だけでなく、時代や市場といった局面にも左右されます。

しかし、得意領域が複数あれば、軸足を複数持つことができ、リスク分散が可能です。

また、いくつかの得意な領域を掛け合わせることで1つの専門性を深く極めるよりも希少性を高めることもできます。

☆短所:コレという武器が無く、強みが曖昧になる

オールラウンダーとしての強みは「さまざまな分野を平均以上の高い能力値でこなせる」点にあります。

逆にいうと「それなりに全部できる」程度や、全部平均程度では「何ができる人なのか分からない」と判断される可能性もあります。

「Aができます」と言い切れる人の方が「AもBもCもDもできます」と言う人よりも、力強く見えてしまう場合もあります。

できることが多いという長所が、「曖昧である」と捉えられてしまうと一気に短所として浮き上がってしまいます。

◇長所と短所の分かれ目は「できること」の品質

結局のところ長所と短所の分かれ目は、「できること」として並べられたことの品質やレベルによります。

会計・IT・営業・人事の全てを、それぞれの分野のプロフェッショナルと会話できたり、業務を遂行できるレベルで知っていたりする人であれば素晴らしい人材です。

しかし、どれもちょっとかじった程度で仕事を任せられるレベルになければ「何ができる人なの?」という扱いになってしまいます。

後者の場合はオールラウンダーとは呼べず、これぞ「器用貧乏」というところでしょう。

■起業は向いてる?オールラウンダーの強みを生かそう!

オールラウンダーとしてさまざまな経験を積んでいる場合、起業や新規事業など「1人数役をこなしながら進めなくてはならない」仕事は向いているといえます。

組織やチームの中でスキルを最適化してしまうのではなく、どんどん自分の仕事の幅を広げることが得意な人は強制的にその機会に恵まれる起業は1つの選択肢です。

また、ベンチャー企業やスタートアップの初期フェーズは、さまざまなことができるオールラウンダータイプの人材が活躍できるタイミングといえます。

複合的な視点を持ち、さまざまな経験を土台にして新しいことを生み出していくようなチャレンジングな仕事は、オールラウンダーの強みを活かせる仕事です。

せっかくの能力が発揮されるような職場・職種を選び、自分の強みを発揮していきましょう。

(ぱぴこ)

※画像はイメージです