朝鮮で情報技術など技術高級中学校を全国各地に 2017年から新設300余校

ピョンヤン市モランボン区域に新設された技術高級中学校
朝鮮教育委員会シン・ミョンチョル副局長

 朝鮮の教育分野で「新時代の教育革命」が課題になっている中で、300余校にのぼる技術高級中学校が、全国各地に新設されたことがわかった。

 朝鮮における「「新時代の教育革命」課題は、2014年9月に行われた第13回全国教育活動家大会で打ち出された。

 大会で打ち出された課題は、金正恩委員長の朝鮮労働党中央委員会責任幹部との談話(同年8.30)の内容に沿ったもの。金正恩委員長は「新世紀教育革命を起こしてわが国を教育の国、人材強国に輝かそう」との談話で、教育体系の完備、中等一般教育の教種類と教育課程の改善、地域の経済地理的特性と学生の個性を生かす教育を様々な形態で行うことを強調した。

 朝鮮新報は7月13日付で、朝鮮教育委員会のシン・ミョンチョル副局長のインタビューを掲載し新設された技術高級中学校について詳しく報じた。

 この報道によれば、2016年に電気、石炭、果樹、金属、農産、化学など8の分野で技術高級中学校90余校を全国に新設、2017年から試験的運営を開始した。これに続き2018年には情報技術分野の技術高級中学校を各道、市にひとつずつ作り11校で試験運営を始め、

今年には190余校増設したという。

情報技術分野の技術高級中学校を大幅に増設したのは、人民経済の現代化、情報化が力強く推進されている中で、情報技術人材の需要が高まっているため。また情報技術分野に対する学生の人気が高いという。情報技術分野を含めて、現在まで300余校が運営されるに至っているとシン・ミョンチョル副局長は指摘した。

技術高級中学校は、主要な工業地区、農村地域、水産基地等地域の特徴に合わせて設置されており、情報技術分野は首都ピョンヤンをはじめ都市に設置されている。

シン・ミョンチョル副局長によれば、準備が整い次第、被服、輪転機材など技術高級中学校の分野を増やすとともに、より具体化、細分化して各地に設置していくという。(了)

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