「気温が4℃上昇すると4倍増える」地球温暖化と水害が増える可能性を識者が指摘

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手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。7月4日(土)の放送では、水害に詳しい公益財団法人 リバーフロント研究所の土屋信行さんに「治水対策」について伺いました。

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梅雨、台風、局地的な豪雨……これから秋にかけて、水害の危険に備える必要があります。最近は、毎年のように全国で広範囲にわたる水害が発生していますよね。水害から、あなたの命、そして、大切な人の命を守るための知識をさまざまな角度からお伝えします。

多くの人の記憶にも新しい、去年の台風19号による豪雨被害。堤防の限界と広範囲にわたり大きな被害を及ぼしました。このとき、71の河川の140ヵ所以上の堤防が決壊し、述べ300以上の河川が氾濫しています。

土屋さんは、地球温暖化とともにさらに水害が増える可能性について「地球温暖化によって平均気温が2℃くらい上がると、日本の降雨量は約10%、4℃くらい上がると約20~30%増えると言われていまして、それによる直接的な被害を及ぼす洪水は、“4℃上昇すると4倍増える”と国連のIPCC(気候変動政府間パネル)が警鐘を鳴らしている」と指摘します。

2017年は九州北部豪雨、2018年は西日本豪雨と立て続けに水害が起きています。また、気象庁も今後、地球温暖化の影響で、100~200年に1度の豪雨の発生頻度がおよそ2倍になると予測をしています。

そこで、急務となるのが「治水対策」。土屋さんは、治水対策の問題点についてこう指摘します。

「日本は全国で109水系に分けて管理をしています。こういったすべての川を合わせて、治水対策も含めて、今後、降ると予測される雨量に対して安全だと言える治水対策が終わった川は1本もないのです」

そこで国は台風19号を教訓に、治水対策の転換をしました。具体的には、新たなダムを作らず、いまあるダムを活用した貯水強化に乗り出しています。

6月4日(木)にはすべてのダムの有効貯水容量のうち、水害対策に使うことのできる容量を、これまでの3割からおよそ6割に倍増できたと発表しています。これは、八ッ場ダム(群馬県)50個分に当たる容量です。

最後に土屋さんは、いま一人ひとりができることについて「ハザードマップは絶対です。低いところにしか色は塗られていないので、ハザードマップを信頼していただいて大丈夫です。科学的に恐れてください」と声を大にしていました。

実際に、昨年の台風19号の被災地である長野県や福島県では、浸水地域がほぼハザードマップの予想通りで、その有効性が裏づけられています。ハザードマップを確認する、そして水害について知識を身につけておくことが、あなたの命、そして大切な人の命を守るためにできることに繋がります。

<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/bousai/