ため池に転落した男性運転手を救出 諫早消防署、3人に感謝状

冨岡署長(左)から感謝状を受け取る牟田さん夫妻=諫早消防署

 諫早消防署は14日、諫早市森山町上井牟田のため池に転落した軽ワゴン車から男性(71)を救出したとして、近くに住む牟田恵さん(73)、鏡子さん(68)夫妻と正津さおりさん(50)に感謝状を贈った。
 同署によると、6月24日午後5時25分ごろ、牟田さん夫妻は自宅の庭で「ガーン」という音を聞き、軽ワゴン車がため池に転落しているのを発見。恵さんは鏡子さんに通報を指示した後、水深約1.5メートルの池に胸近くまで入り、浮いていた軽ワゴン車のドアを開け、男性を車外に脱出させた。
 恵さんは軽ワゴン車のハンドルにロープを結び、近くのガードレールにつなぎ留めた。救急隊が到着するまでの間、正津さんは腕などから血を流していた男性を手当てした。
 同署であった表彰式には牟田さん夫妻が出席。冨岡正英署長から感謝状を受け取った牟田さんは「発見が早く、すぐに沈むような状態ではなかったので、近所の人たちの助けを借りながら、一生懸命、動いた」と振り返った。

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