打倒テスラ!? アリアは日産が超本気で作ったプレミアムEVだった

日産 アリア

プロパイロット2.0の進化版を搭載! 動きが超スムースに

全長4595×全幅1850×全高1655mmで、現行モデルに例えるとエクストレイルとほぼ同サイズといったイメージだ。来年にも国内投入がウワサされる次期エクストレイルはe-POWERが搭載される見込みとあって、まったく性格の異なるモデルだ

昨年スカイライン ハイブリッドに搭載され話題となった、高速道路で手離し運転が可能で、世界で初めてナビと連動させた運転支援技術「プロパイロット2.0」の進化版がアリアに搭載される。

夢の手離し運転が実現! 注目のプロパイロット2.0とは?▼

セレナやエクストレイルで好評のプロパイロット搭載モデルもラインアップされる見込みで、外見上の違いはアンテナにある。2本のアンテナがある場合、プロパイロット2.0搭載モデル。アンテナが1本の場合はセレナやエクストレイルと同じプロパイロットが搭載されるという

7個のカメラに5個のレーダー、12個のソナーを備え、白線や標識、周辺車両の検知機能を大幅アップ。さらに、準天頂衛星システムなどから高精度測位情報を受信することで、自車位置をより高精度に把握することが可能になるという。要するに、スカイライン ハイブリッドのそれよりももっとスムースかつ自然な動きになるのだ。

リーフで好評のプロパイロットパーキングはもちろんのこと、車外からの操作で駐車できるプロパイロット リモートパーキング機能を新たに追加するなど、狭いスペースでも容易に駐車できるという。

カーライフが大変身? アマゾンアレクサ対応で超未来に

物理ボタンは可能な限り排除し、ほとんど全ての機能をモニターに集約。シート間にコンソールはあるものの、足もと空間はミニバン並の広さを確保している

国内外問わず、高級ブランドのクルマたちがこぞって採用している超ワイドディスプレイを日産車で初めて搭載。2枚並んだ12.3インチのディスプレイはシームレスに繋がっており、中央モニターのナビやオーディオ情報をメーター内にスワイプすることも可能だという。

センターコンソールにはシフト、ドライブモードなどの操作パネルを搭載するほか、スマホの置くだけ充電など使い勝手はバツグン。シートポジションに合わせてセンターコンソールを前後に動かすことが可能

流行りの音声操作にも対応しているほか、アマゾンアレクサも搭載。ナビやオーディオ、さらには空調の調整も音声操作ができるほか、帰宅途中にアレクサに話しかけ、エアコンや照明のスイッチを入れるなどクルマから自宅の家電を動かすといった、かなり未来な体験もできるそうだ。

残念ながらアマゾンプライムビデオの対応はしていないそうだが、もしオプション設定でリアモニターが用意されるのならば、ぜひ対応してもらいたいもの。いずれにしても、音声操作でかなり車内の過ごし方が変わりそうだ。

スーパーカー並みの走り!? 往年の名車の技術を投入

ボディカラーは2トーンモデルが9種類、モノトーンカラーが5種類の計14色をラインアップする

アリアは65kWhと90kWhの2モデルをラインアップし、それぞれに前輪駆動モデルと、e-4ORCEと名付けられた4WDモデルを用意する。最大130kWhの急速充電に対応し、30分の充電時間で最大375km分を充電できるという。それに加え、テスラのスーパーチャージャーのように短時間で充電が可能な、最大150kWhのCHAdeMO急速充電器を開発中で、2021年度を目処に全国の主要都市からサービスをスタートさせる予定だ。アリアを皮切りに今後登場予定のクルマも対応予定というほどの本気っぷり。

写真は昨年テストした試作車だが、現行リーフと比べると減速時がスムースになり、横Gなども極力抑えられるなど走行性能はもちろんのこと、乗り心地にも貢献する

注目はe-4ORCEモデルで、GT-Rが積むアテーサ E-TS(電子制御トルクスプリット四輪駆動システム)やエクストレイルなどのSUVで好評のインテリジェント4×4などのノウハウを生かしたモノで、モータートルクやブレーキなそを統合制御するシステムだ。いわば日産の叡智の結晶で、これにより高いライントレース性を実現。ドライorウェット問わずどんな路面でもドライバーは安心して運転ができるという。

GT-R顔負けの走りに注目! リーフから大幅レベルアップしたアリアの走行性能がやばい▼

はっきりとした価格は未定ながら、補助金を使えばベースグレードが実質500万円〜とアナウンスされたので、おそらく車両価格は700〜1000万円程度となる見込みだ。

なにかとウワサが絶えない日産だけに、アリアが日産復活の起爆剤になり、元気な日産が戻ってくることを期待したい。

アリアの走りや特徴はコチラをチェック▼

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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