子どもたちの夏、CDに 12人がレコーディング 制作資金募る

「子どもたちの思い出に残る歌になってほしい」と話す重松さん=佐世保市内

 佐世保市在住のピアニスト・作曲家、重松壮一郎さん(47)が市内の子どもたちと一緒に作った歌「ここから させぼから」のCDを制作している。出来上がったCDは市内の小中学校に届ける予定で、クラウドファンディング(CF)サイトで制作資金を募っている。
 楽曲はもともと、市民がさまざまな文化イベントを開く昨年の「させぼ文化マンス」で披露するために重松さんが作詞作曲した。歌詞は事前に、子どもたちにリサーチ。山で天の川を見上げたり、海で遊んだりなど「佐世保で過ごした夏の思い出」をテーマに子どもたちが思い付いた場面やキーワードを盛り込んだ。故郷の魅力を発信し、外の世界に羽ばたいていく子どもたちを励ます曲に仕上げている。
 卒業式の歌として親しんでもらえるようにと、今年の春にCD制作を企画。6月末にレコーディングをし、小学2年~中学1年の12人が参加した。重松さんは「合唱団のようにきれいにそろってはいないが、子どもたちの自然な歌声になった」と振り返り、「佐世保で育ち、これから人生を歩んでいく子どもたちの思い出に残る歌にしたい」と話した。
 8月31日まで「FAAVO by CAMPFIRE」で制作のための資金を募っている。サイトは「ここから させぼから クラウド」で検索できる。

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