香港「国家安全法」が怖いが、日本の検察権力も怖い~辛坊治郎が解説

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キャスターの辛坊治郎が7月15日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、香港の国家安全維持法の内容のすごさとともに、日本の検察権力の強大さに言及した。

辛坊)きょう、私は香港のTシャツを着てきていますが……今月から香港で施行された国家安全維持法というのがすごい法律なのです。6月30日の深夜、つまり7月1日の法律が施行された日に、メディアがどんな条文かの情報を手に入れて、「やばいぞ、この法律は」となりました。法律というのは、法案段階でどんな法律かがわかり、審議されたうえで決まるじゃあないですか。施行されてからでないとわからない。その前に、全国人民代表会という共産党の中国における国会と言われるところで、香港の国家安全維持法に関しては「通すことが決まりました」という段階で、中国の国会議員は誰ひとり法案を知らないという。

増山さやかアナウンサー)国会議員も知らないのですか。

辛坊)そういうことです、誰も知らない。施行されなければわからないって、どんな法律だよ。中国だとそれがまかり通るんです。だから、法律じゃなくて、「こういうふうにする」と決めたら、それが法律になるのですが、今回の香港の国家安全法がすごいのが、どうも施行された条文を読む限り【外国人が外国で行った、中国のいまの体制に対して否定するような発言に関しても、処罰できるかもしれない】と、そういうふうにも読めます。そうすると、私がここで中国の悪口を言っているということに中国の当局が気がついて、私がたまたま香港に入ったときに、拘束されて。この法律で拘束されるということは、中国本土に送り込まれて最高無期懲役があるといいます。これ、ちょっと怖くて。

増山)目をつけられてしまったらね。

辛坊)目をつけられてしまったら、やばいですよね。

増山)そうですね。

辛坊)……なんていうのを、日本なら絶対できないよねって思いたいじゃないですか。でも、実質、日本の検察にはそれだけの権力があるんです。つまり、誰を捕まえるか捕まえないかは、検察の腹ひとつですから。最終的に有罪か無罪かは裁判所が決めることになっていますが、実質検察が起訴したら99%以上有罪ですから。一方、無罪放免ということを決めるのも検察ですから。神じゃないんだから。中国共産党じゃないんだから。それはないだろう、法治国家において。吐くまで捕まえると。罪を認めたら保釈してやると。認めないならずっと拘置所に入っておけという。日本はそれが当たり前のように何十年もあって、ずっと戦前は別の意味で問題がありましたが、戦後も実はそういう状況がずっと続いていて、今日に至っていて、国際的な非難の的にはなっていますが、状況は変わりませんね。

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