夏祭り気分味わって 露天商支援で縁日イベント 19日、瑞穂の雲仙茶カフェ

露天商と一緒に雲仙茶カフェの3周年イベントを開く長田さん=雲仙市、ぽっぽや茶葉

 新型コロナウイルス感染拡大によるイベント自粛で、出店の場を失った長崎県内の露天商たちを支援しようと、雲仙市瑞穂町の雲仙茶カフェで19日、露天商が出店する縁日イベントが開かれる。コロナの影響は続き出店は3店だけだが、主催者は「夏祭り気分を味わってほしい」としている。
 主催するのは同町の茶生産者、長田篤史さん(42)。旧南高7町合併による雲仙市誕生でいったん途絶えた旧瑞穂町のお盆の夏祭りを10年近く前に復活させたグループの一員で、多くの露天商に祭りを盛り上げてもらった縁がある。茶の販売で出店したイベントで一緒になる機会もある。コロナ禍で苦境に立つ露天商に「夏祭り復活で世話になった恩返しができないか」と考え、自身が営む直売所兼カフェ「ぽっぽや茶葉」を活用することにした。
 これまで周年イベントをしていないが、露天商を招くために3周年の「創業祭」と銘打って開催。諫早と島原各市から梅ケ枝餅、たこ焼き、くじ引きの3店が、カフェの駐車スペースに出店する。アマチュアジャズバンドの演奏もある。
 長田さんも5~6月、新茶を出張販売する機会を失った。「密集を避けるために、たくさんの露天商を呼べないのが残念」としながらも、「露店が並ぶ縁日の雰囲気を楽しんで、おいしい雲仙茶を味わってほしい」と客の笑顔を楽しみにしている。カフェは諫早湾に面する島原鉄道古部駅そば。イベントは午前10時~午後6時。

多くの露天商が並んだ2014年の瑞穂町の夏祭り(長田さん提供)

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