東西南北

 最高裁のジアス・トフォリ長官は15日、バイア州サルバドールの刑務所で受刑中の元大統領府秘書室長官のジェデル・ヴィエイラ・リマ氏(民主運動・MDB)に対し、受刑形態を自宅軟禁に切り替える判断を下した。これは「コロナウイルスにより死ぬ危険性があるため」とされている。ジェデル氏の場合、先週行われたコロナのテストでは陽性反応が出ていたが、確認のための再テストでは陰性だった。ジェデル氏と言えばテメル前大統領の長年の側近として知られた人物だが、17年9月に別宅アパートで発覚した、10個近くのスーツケースと段ボール箱にぎっしりと詰まった5100万レアルもの出所不明の現金で記憶されている人物。自宅軟禁は物議を醸しそうだが。
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 元下院議長を務めたセヴェリーノ・カヴァルカンテ氏(進歩党・PP)が15日、ペルナンブッコ州レシフェの自宅で亡くなった。89歳だった。睡眠中に亡くなったという。カヴァルカンテ氏はペルナンブッコ州議7期、下院議員3期を歴任。ルーラ政権時の2005年の下院議長選で勝利し議長となった。だが同年9月、下院内のレストラン店長が同氏から毎月1万レアルの金を不正に受け取っていたことを暴露され、議長と下院議員を辞任し話題となった。
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 トランプ大統領の元補佐官から、暴露本を発行して一転、同大統領の最大の敵となったジョン・ボルトン氏がエスタード紙の取材で、ボウソナロ大統領に対して「ジョー・バイデン氏と交流を持つことを勧める」との発言を行なった。世界でもトランプ氏に最もベッタリな印象のボウソナロ氏。大統領選でトランプ氏は劣勢だが、果たして。

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