MotoGP:クアルタラロ、プライベートテストでの違反によりペナルティ決定も控訴へ

 FIM MotoGPスチュワードは7月15日、MotoGPクラスに参戦しているファビオ・クアルタラロとMoto3クラスのセルジオ・ガルシアがプライベートテストでレギュレーション違反を犯したとして、ペナルティを課すと発表した。

 7月2日、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)はロードレース世界選手権に参戦しているライダーがトレーニングで許可されていないバイクを走らせていると通知を受けたという声明を出した。

 FIMは関係者からのヒアリングと詳細を調査するための時間確保として、規則違反を犯した可能性のあるライダーの調査をヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで実施する予定だと明かした。また、この問題についてこれ以上のコメントをしないといい、ライダー名を発表しなかった。

 そして15日の午前に、FIM MotoGPスチュワードのヒアリングに出席させるため、第2戦スペインGPの事前テストのためヘレスに訪れているクアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)とガルシア(Estrella Galicia 0,0)を呼び出した。

ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)

 クアルタラロには6月18~19日にポール・リカール・サーキットでテストを行った際に、FIM世界選手権ロードレースグランプリ規則の第1.15.1条c)にあるプラクティスおよびテスト規制に準拠しない仕様のバイクを走行させたことを確認。そうするとクアルタラロは提示された事実を認めたという。

 この違反が意図的でなかったという説明をFIM MotoGPスチュワードは受け入れたが、グランプリ規則第1.15.1条に違反していることは事実だとして、グランプリ規則第3.5.5条に従いクアルタラロにペナルティを課した。これによりクアルタラロは第2戦スペインGPのFP1(フリー走行1回目)の最初の20分は走行できないことになった。

 しかし、グランプリ規則の第3.4.2条、3.4.6条、および3.4.7条に従って、クアルタラロは控訴する権利を有すことから、この決定に対して控訴している。

 また、ガルシアは6月にモーターランド・アラゴンでグランプリ規則第1.15.1条に違反しているバイクでテストを実施。違反の事実を認めたため、第2戦スペインGPのFP1の最初の20分は走行できないことに決定した。

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