石原さとみ、「アンサング・シンデレラ」に懸ける思い。「『薬剤師というお仕事は本当に“尊くてかっこいい”』と伝えたい」

石原さとみが、本日7月16日スタートのフジテレビ系連続ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(木曜午後10:00)の放送を目前に控え、現在の思いを語った。

同作は、石原演じる萬津総合病院の病院薬剤師・葵みどりが、患者の“当たり前の毎日”を取り戻すために奮闘する姿を描くヒューマンドラマ。たとえ脚光を浴びなくても、“縁の下の力持ち”として患者を支える病院薬剤師たちの、まだ誰も知らない物語が、いよいよ幕を開ける。

新型コロナウイルスの影響で、撮影・放送が延期になっていたが、石原は「自粛中は“いつ撮影を再開できるんだろう”という不安がありました。新型コロナウイルスに関する情報が多すぎて、何を信じていいのか分からない、というのが不安の要因だったと思います」と心境を打ち明け、「ようやく撮影再開したその日からは、“もし私自身が油断したら、また撮影が中断して迷惑をかけてしまう”という緊張感、怖さを感じながら撮影に臨んでいます。撮影している時に限らず、プライベートの時間でも気を張っています」と細心の注意を払っているという。

ステイホーム期間中は「プロデューサーやスタッフの方々とやりとりはさせてもらっていました。そして、視聴者の皆さんに『アンサング・シンデレラ』という作品を忘れられないように“何かしたい”と思っていました。ただ、このような状況なので、このドラマに関わってくださっている医療従事者の方々に負担をかけるわけにはいかない。さまざまなアイデアを巡らした結果、スペシャル動画の制作を提案させていただきました。それが『葵みどりのお薬講座』(公式サイトで公開中)です。そうしたら、出来上がった台本がとても長くて・・・(笑)。でも、そういう取り組みもあって、“セリフを覚えて演技をする”ということを、ステイホーム期間中も忘れることがなくてよかったです。衣装も着て葵を演じていたので、撮影が再開しても“久しぶり”という感じにはならなかったですね」とモチベーションをしっかり維持していたことを明かす。

再開後の撮影現場にも変化があったということで「今までロケで撮影していたシーンが、スタジオ内で撮影できるようになったのはとてもありがたいです。換気もしっかりされていますし、スタッフの皆さんがそれぞれに工夫をして、私たちがお芝居をしやすい環境を整えてくださっています。ロケでなくては撮影できないシーンもありますが、高い意識を持って、皆さんにご迷惑をかけないようにしていきたいと思います」と語る。

また、共演者との再会には「2カ月間会っていなかったのに、前より仲良くなっているんです。キャスト同士の会話もすごく多くなりました。会えない時間に愛を育んでいたわけではないんですけど、ステイホーム期間を一緒に乗り越えた仲間として、信頼感がより深まったのかもしれません」と前向きに捉えている様子だ。

そして、最前線で働く薬剤師、医療従事者の方々へ「目に見えないウイルスと戦うのは、すごく怖くて不安だと思います。そんな中、寝る時間を割いて、そして自分の命を懸けて多くの患者さんを救ってくださっている皆さんには、感謝と尊敬の気持ちでいっぱいになります。薬剤師の皆さんも防護服を着用されていることと思いますが、着ている間は水も飲めない過酷な現場なのだそうです。検査や治療のAI化も進んではいますが、やっぱり人は人にしか救えないんだと思います。薬剤師の友人は、治癒された患者さんからお礼を言われた時、涙が流れたと話していました。ドラマを通じて、以前にも増して医療従事者の皆さんへの感謝と尊敬を形として表すことができたらと思っています」とメッセージを寄せる。

最後に、ドラマのスタートを待ち望んでいた視聴者に「“お待たせしました”という気持ちでいっぱいです。きっと皆さんも薬剤師や医療従事者の方々への思いが、ステイホーム期間を経て変わったのではないかと思います。私自身、今放送することに意味のある作品にしたいという思いで、日々頑張って撮影しています。薬剤師の皆さんにはぜひご覧いただきたいです。今すぐではなくても、お仕事が落ち着いた時で構いません。薬剤師というお仕事は本当に“尊くてかっこいい”ということを伝えたいですし、皆さんを少しでも励ますことができる作品になっていたらいいなと、心から思います。話数が進むごとに本当に面白い台本が出来上がっているので、私自身どうなるのかワクワクしています。毎週木曜日は皆さんも一緒にワクワクしていただけたらうれしいです」と熱を込めて呼び掛けた。

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