【「報道バズ」製作の裏側を語る】インタビュー 第1弾~クリエイターチーム「Derrrrruq!!!(デルック)」

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先日、当サイトにて紹介したニューヨーク発の日米合作オリジナルドラマ「報道バズ」。日本のメディアの問題点や不思議な現象を海外から暴く、この意欲作のクリエイター陣とキャスト陣がインタビューに応じてくれました。読み応えのあるコメントの数々を2回に分けてお届けします!

 

「報道バズ ~メディアの嘘を追いかけろ!~」

 

 
 
作品紹介はこちらです。
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【海外から見た日本のメディア】NY在住の日本人クリエイターが作ったインディードラマ「報道バズ」 海外ドラマboard

 
 
今回は第1弾として、ニューヨークを拠点とする日本人クリエイターチーム「Derrrrruq!!!(デルック)」の近藤司さん、川出真理さん、本田真穂さんのインタビューを掲載。

本田さんには、第2弾のキャストインタビューにもご登場いただきます。
 
 
 
――ニューヨークでのドラマ製作には様々なご苦労があったかと思いますが、キャスティングやロケーションなどにおいて、特に大変だったことを教えてください。

近藤◆ロケーションで大変だったのはタイムズスクエアの撮影の時です。その日は突然雨が降り、気温も低く、寒い中でクルーもキャストも必要最低限の時間で撮影を終わらせるべく集中力を尖らせました。ニューヨークは映画やドラマ撮影に寛大な場所で、撮影がとってもしやすいのですが、「ニューヨークらしさを最大限入れたい」という我々の無謀な(笑)願望があったので、欲張って色々なロケーションを取り入れようと直前まで走り回りました。
 
 

 
 
川出◆キャスティングに関して言うと、ロサンゼルスとニューヨークの両方で活動する役者さんにオーディションをさせてもらいました。どちらにも日本語を話せる個性的な役者さんがたくさんおられますが、「日本語と英語が飛び交うニューヨークのニュースアプリ会社で働く5人」の関係性がドラマの中心だったので、どんな組み合わせ・バランスが作品にとってベストなのだろう?とチームで頭を悩ませました。予算が限られていて、しょっちゅうロサンゼルスに行くようなことはできない状態だったので、オンラインインタビューやビデオオーディションを活用させていただきました。

本田◆低予算の作品なので、色々なロケーションで、自分たちでDIYでデコレーションをしなくてはいけませんでした。才能あふれるニューヨークのフィルムメーカー、森下瑤子さんにプロダクション・デザイナーとして参加してもらい、彼女の指示のもと、友人知人からボランティアを募って、「報道バズ」のオフィスを泣きそうになりながら撮影直前まで作り上げました。
 
 

右から近藤司さん、川出真理さん、本田真穂さん

 
 
本田◆ニューヨークは絵になる光景がそこら中にありますが、逆に交通量も多く、「報道バズ」のオフィスがあるという設定だったブルックリンのダンボ地区は車の音がうるさくて、撮影は大変でした。

 あと、これは大変だったことではないですが、クルーとキャストのための食事を近藤が毎日注文していたので、撮影現場近くのお店の店員さんは近藤のことを大家族のお父さんだと思っていたそうです。ある日、近藤が自分だけの分のランチを購入したら、「今日は子供たちは学校?」と尋ねられて、そう思われていたことが発覚しました(笑)。
 
 

 

ニューヨーク撮影の魅力

 
――逆に、ニューヨークだからこそ、できたことは?

川出◆ニューヨークでは撮影が数多く行われるので、インディー・フィルムメーカーもたくさんいて、お互いに助け合っています。彼らは自分のポジション以外のことにも目が届くのが強みで、限られたクルーで撮影を行った「報道バズ」の現場でも素晴らしい力を発揮してくださいました。
 
 

 
 
川出◆もう一つ、ニューヨークを舞台にした作品を作る上で重要なことは、ニューヨークの魅力と厳しさを肌で理解しているアーティストやクリエイターに参加していただくことだと思っています。「報道バズ」ではこれが達成できました。カメラ・編集・セット・音楽、あらゆるところに、それが表現されていると思います。

近藤◆オーディションを通して、たくさんの新しい役者さんたちとも知り合いになれるのも醍醐味です。実は近藤史央莉(しおり)役を演じてくれたコリンズ・ユリエさんも、我々の前作「2ndアベニュー」のオーディションに来てくれたのが知り合ったきっかけでした。
 
 

コリンズ・ユリエさん(左から2番目)

 
 
本田◆とても技術の高いクルーの方と一緒に仕事ができることはもちろん、多様な国籍・性別・人種・信仰・経歴を持った方々と一緒に、チームとして働けることもニューヨーク撮影の魅力です。アメリカ人のクルーも多かったですが、彼らの中にも日本語がペラペラなクルーもいました。
 
 

 

好きな海外ドラマ

 
――近藤さんは「ザ・ホワイトハウス」や「ニュースルーム」から影響を受けたそうですが、そのほかにも影響を受けたドラマや好きなドラマはありますか?

近藤◆ほかにも影響を受けたドラマや好きなドラマを挙げれば、話が尽きないほどあります。近年のものだと、デヴィッド・フィンチャーの「マインドハンター」や、デイモン・リンデロフの「ウォッチメン」、クレイグ・メイズンの「チェルノブイリ」などが頭に浮かびます。どれも大きなテーマや歴史を扱いながらも、ワンシーンごとの会話の中に滲み出る人間性が胸に突き刺さるドラマでした。

――本田さん、川出さんはいかがでしょうか?

本田◆「報道バズ」に関しては、近藤と同じく、HBOの「ニュースルーム」に影響を受けました。和田明日佳を演じるにあたっては、ドラマではなく、実在の人物をインスピレーションにしました。どなたをインスピレーションにさせていただいたかは……秘密です!
 
 

「ニュースルーム」

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川出◆今、好きなドラマは「アトランタ」と「キディング(原題:Kidding)」です。「アトランタ」は、核心のえぐり出し方が素晴らしいと思います。「キディング」は日本で放送されていないのですが、現実とギャップのある精神状態の両方を、一つの映像で表現するというスゴ技が披露されています。めちゃくちゃ面白くて悲しいドラマです。早く日本の視聴者にも見てもらいたいです。
 
 

「キディング」

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デルックらしく進化し続けたい

 
――デルックとして、今後 目指すことを教えてください。

本田◆私たちらしい視点・価値観のコアを失わずに、アメリカ向けの作品も視野に入れて活動していけたらいいなと思っています。

川出◆様々な視点での、マイノリティをメインに据えた物語を伝えることが、デルックらしさとして重要だと思っています。

近藤◆本田と川出が言っていることに加えて、自分たち自身の変化を作品に反映させ、クリエイターとして進化し続けたいと思っています。

――ありがとうございます。みなさんの情熱が伝わってきました! ぜひ、大勢の方に「報道バズ」を見ていただきたいです。
 
 

 
 
次回は第2弾として、出演者の方々のインタビューを掲載します。
 
 

 
 
「報道バズ」は、Amazonプライムビデオ、Google Play、YouTube、VIDEX、RakutenTVひかりTV、ビデオマーケット(DMM、GYAO!ストア含む)、ツタヤTV他 で配信中。

公式サイト:報道バズ(HodoBuzz) derrrrruq

(公式サイトに各サイトのリンクがあります)

配信例:

TSUTAYA TV「報道バズ ~メディアの嘘を追いかけろ!~」