#スポーツのチカラ 大分県高校総体 サッカー オール3年生で初戦突破した大分上野丘

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 オール3年生で挑んだ県高校総体サッカー競技の1回戦。大分上野丘は交代枠最大7人を使い切り、18人がピッチに立った。大会前に島畑欣史監督は「大会序盤は3年生だけを使う」と選手に伝えた。その言葉を聞き、3年生23人は奮い立った。キャプテン小野泰輝の「一日でも長くみんなとサッカーをしたい。最高の思い出をつくるには勝つしかない」との言葉は3年生全員の思いだ。

 春先から全体練習ができない日々が続いたが、3年生は体力が落ちないように走り込んだ。小野は「毎日同じ時間帯に1時間走をして、どれだけの距離を走ることができたか競った」と振り返る。1年の頃から走り込んだ量は他校と比較しても見劣りしない。練習についていけず退部する部員は数多く、最終学年になる頃には1学年10人前後となるのが通常だが、今の3年生は23人、ほとんど退部者を出さずにここまできた。小野は「仲が良いと言ったら甘い感じになるので嫌だが、全員が切磋琢磨してここまできた。チームワークはどこにも負けない」と胸を張る。

快勝で2回戦に駒を進めた大分上野丘

 今大会の目標は優勝と、3年生全員がピッチに立つことだ。試合が拮抗すれば交代枠は限られる。どれだけ点差を離せるかがポイントになる。1回戦の佐伯鶴城戦では、先発に選ばれた11人はこれまでと異なるプレッシャーがあったのか、序盤は決定機をつくれずにいた。しかし、運動量が増えるとともにテンポが上がり、26分に左サイドからのパスに古賀尭人が右足で先制すると、4分後にも左サイドを起点に追加点を奪う。ハーフタイムには3人の選手を入れ替え、その後も交代カードを次々と切った。

 後半から出場した井野辺徳人は、今大会で部活を引退し医学部を目指す。「全国につながらない大会だけど最後の大会。悔いなく終わりたい」と高校3年間の集大成の場として強い思いでピッチに立った。トップ下に入りゴール前に絶妙のパスを通したが、味方と合わず得点に至らなかった。だが、ピッチの幅を大きく使った左右のサイド攻撃が機能し佐伯鶴城に5―0で勝利した。井野辺は「得点に絡みたかった」と試合後に悔しがったが、チームの勝利を喜んだ。次の試合は4日後。いつものように練習できる幸せな時間を過ごす。

後半から投入された井野辺徳人

(柚野真也)