復活!スイッチバック 豊肥線の復旧工事ほぼ完了

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復旧工事を終えたJR豊肥線の名物「スイッチバック」。右のレールは立野駅へ、左のレールは赤水駅へ通じる=16日、南阿蘇村
復旧工事を終え、赤水駅へ続くJR豊肥線のレール。右奥は新阿蘇大橋の建設工事現場=16日、南阿蘇村

 JR九州は16日、熊本地震で被災し、不通となっている豊肥線・肥後大津(大津町)-阿蘇(阿蘇市)間の復旧工事がおおむね完了したことを明らかにした。同日、8月8日の運行再開を前に、南阿蘇村立野の復旧現場を報道陣に公開した。

 同社によると、同線は2016年の本震とその後の豪雨による山腹崩壊で線路が埋まったり、流失したりした。不通区間27・3キロのうち、同村を中心に計約10キロでレールを敷き直し、4月までに終了。ほぼ、元の線路に沿って復旧した。

 復旧区間では、立野(同村)-赤水(同市)間の傾斜地をジグザクに進む名物の「スイッチバック」も復活。高さ350メートル、幅120メートルの土砂崩れでレールが曲がるなど大きく損傷したが、元通りの姿を取り戻した。最大傾斜は33・6パーミル(千メートルで高低差33・6メートル)で、わずかに急になった。

 同社は21日から同区間で試運転を始め、運行再開に備える。豊肥本線復旧事務所の諸田勝也所長(48)は「沿線住民ら多くの関係者の協力で、運行再開にこぎ着けた。阿蘇地域に明るい話題を提供し、盛り上げていきたい」と喜びを語った。(上杉勇太)