長崎みなとメディカルの診療再開 最後の感染から2週間後に

 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した長崎みなとメディカルセンターは16日、センター内で全職員の陰性を確認した上で最後の感染者が判明してから約2週間経過すれば、段階的に診療を再開するとホームページ上で明らかにした。
 センターを運営する市立病院機構の片峰茂理事長とセンターの門田淳一院長の連名。「長崎市民の命と健康を守る医療拠点としての使命を果たせない事態を招き、責任を痛感している」とし現状を報告している。
 それによると、感染した職員と患者計8人のうち7人は、それぞれ独立した11病棟のうち1病棟に集中。残る1人の感染経路は不明だが、接触した職員と患者計123人は全員陰性だった。残りの職員1035人のうち、15日までに425人の陰性を確認。13日に感染者が判明した後、新たな発生はなく、現時点ではクラスターは拡大していないと判断しているという。
 一方、中村法道知事は16日の定例会見で「感染者や日々治療に当たっている医療従事者、その家族などに対する偏見や差別につながるような誹謗(ひぼう)中傷などは厳に慎んでほしい」と述べた。県民にマスク着用や手指消毒の徹底を、事業者に業種別ガイドラインに沿った感染拡大防止策の徹底も呼び掛けた。


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