レッズ・秋山はレフト中心の起用か メジャー生活に適応中

レッズ史上初の日本人メジャーリーガーとなる秋山翔吾は、新しい環境への適応を強いられつつも、実戦で着実に結果を残している。紅白戦では日本時間7月13日の試合で二塁打2本を含む3安打を放っただけでなく、同16日の試合でも二塁打を記録。結果を残しつつも「まだ快適だとは思っていない」と語る秋山について、メジャーリーグ公式サイトでレッズの番記者を務めるマーク・シェルドンが現状をリポートしている。

今年1月に3年2100万ドルの契約を結び、リードオフマンとして期待される秋山は、新型コロナウイルスの感染拡大による中断期間をロサンゼルスで過ごし、週5日のペースでトレーニングに取り組んできた。秋山自身は現状について「試合では結果としてヒットが出るようになってきたけど、今の一番の収穫はレッズの素晴らしい投手陣を相手に毎日のように打席に立てていることだと思う」と語っている。

アラン・ジンター打撃コーチ(元・西武)からの評価も上々だ。「彼は中断期間もルーティーンを継続していたし、徐々に慣れてきたようだ。異国の地で大きな期待を背負ってスタートするのは簡単なことではないけど、彼は上手くやっていると思う」とジンター。「彼は素晴らしいチームメイトだし、(実力以上のことをせず)ありのままの自分でいようとしている」と秋山の印象を口にした。

ここ数日はレフトの守備に就く機会が目立っている秋山だが、日本時間7月16日の紅白戦ではセンターを守った。「まだ十分に慣れたわけではないけど、プレーをするなかで見える景色や風には徐々に慣れてきた」と秋山。デービッド・ベル監督は昨年センターへコンバートしたばかりのニック・センゼルを引き続きセンターで起用したい意向を示しており、秋山はレフト中心の起用が予想されるが、「1試合1試合を大事にしていきたい」と前向きなコメントを残している。

攻守とも徐々にメジャーに適応し、チームメイトや首脳陣とも良好な関係を築いている秋山。およそ1週間後にはいよいよメジャー1年目のシーズンが幕を開ける。

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