コロナ専用病床 395床に増 長崎県内 重症者用は27床に

 長崎県は16日、県内の新型コロナウイルス感染症専用病床を395床(うち重症者用27)に増やしたと明らかにした。これまでは307床(同21)だった。中村法道知事の定例会見で示した。
 県はまた、感染ピーク時に入院が必要な1日当たりの患者数を、厚生労働省が示した新たな流行シナリオを踏まえた推計方法で286人に見直したことも公表。うち41人が重症化すると推計しているため、今後は重症者用病床の確保に努めるとしている。
 厚生労働省は先月、都道府県に、第2波に備えた病床確保計画を策定し今月下旬をめどに体制を整備するよう要請。県は国内の感染動向や、社会への協力要請の効果を踏まえて示された推計方法で、ピーク時の患者数を見直した。
 県はこれまで、中国の疫学情報を基に公衆衛生上の対策が行われない前提で作成された計算式で推計。感染ピーク時の入院患者は約2700人とし、その3分の1の約900人分の病床確保を目指していた。

 


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