「優勝本命」から「その他大勢」まで 30球団を格付け

メジャーリーグの2020年シーズンの開幕が1週間後に迫っている。メジャーリーグ公式サイトのマイク・ペトリエロは全30球団を「優勝本命」から「その他大勢」まで7つのランクに格付け。2020年シーズンの勢力図がひと目でわかるようになっている。

ペトリエロによる7つのランク分けは以下の通り。

【1】世界一だけを目指す優勝本命
ドジャース、ツインズ、ヤンキース

【2】アストロズ

【3】有力なコンテンダー
アスレチックス、ブレーブス、メッツ、ナショナルズ、レイズ

【4】当落線上のコンテンダー
エンゼルス、ブリュワーズ、カージナルス、ダイヤモンドバックス、フィリーズ、レッズ

【5】今後の方向を模索中
カブス、インディアンス、レッドソックス、ロッキーズ

【6】戦力アップ中の注目チーム
ブルージェイズ、パドレス、レンジャーズ、ホワイトソックス

【7】その他大勢
ジャイアンツ、マリナーズ、マーリンズ、オリオールズ、パイレーツ、ロイヤルズ、タイガース

ペトリエロが世界一だけを目指す優勝本命に挙げたのがドジャース、ツインズ、ヤンキースの3チームだ。ドジャースはムーキー・ベッツやブレイク・トライネン、ツインズはジョシュ・ドナルドソンや前田健太、ヤンキースはゲリット・コールを獲得して世界一を狙う戦力を整えている。

それを追う勢力として2番手に位置付けられているのがアストロズ。サイン盗み騒動の影響やコールの退団などネガティブな要素もあるが、強力打線やジャスティン・バーランダーとザック・グレインキーの二本柱は健在。昨年100勝以上を記録したのはここまでに挙げた4チームのみである。

3番手グループには「有力なコンテンダー」としてアスレチックス、ブレーブス、メッツ、ナショナルズ、レイズの5チームが登場。メッツ以外の4チームは昨年ポストシーズンに進出し、ナショナルズは球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。どのチームもポストシーズン進出を十分に狙える戦力を擁している。

エンゼルス、フィリーズなど6チームが含まれる4番手グループもポストシーズン進出を狙えるチームばかりだ。ブリュワーズ、カージナルス、レッズとナショナル・リーグ中部地区に所属するチームが3つも含まれており、この地区の混戦具合を象徴している。ドジャースと同地区のダイヤモンドバックスはワイルドカードが現実的な目標か。

5番手グループにはスター選手を擁しつつ、チーム再建も視野に入れている4チームが登場。レッドソックスはすでにベッツをドジャースへ放出したが、クリス・ブライアント(カブス)、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)の動向にも注目が集まるだろう。

6番手グループの4チームは、若手や新戦力の活躍次第ではポストシーズン進出を狙える位置にいる。7番手グループには再建中の7チームが含まれているが、60試合制の短縮シーズンではスタートダッシュ次第で予想外の躍進を見せる可能性もある。ペトリエロの予想とは大きく異なる、大波乱のシーズンとなるかもしれない。

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