#スポーツのチカラ 大分県高校総体 空手道女子 個人形は高橋、組手は佐藤が優勝

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 県高校総体の空手道競技は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため“3年生の個人のみ”の大会となった。女子は形で高橋茉佑(別府鶴見丘)が優勝。組手で佐藤伶里奏(日本文理大学付属)が頂点に立った。

 

 形と組手で二冠を狙っていた高橋だが部活動休止に加え、部活が再開されてからも部員が一人しかいないため、思うような練習ができなかった。「形は一人で練習できるが、組手は相手がいないとできない。相手との距離や突き、蹴りのタイミングの感覚が取り戻せなかった」。平日は一人で、週末は他校を訪れ練習に参加したが大会までに試合勘が戻らなかった。それでも組手では準決勝まで進み、形では基本に忠実に演武して優勝した。高橋誠審判長(大分南監督)は「派手さはないがシンプルで見やすく、しっかり練習してきたと分かった」と高く評価した。高橋は「大会ができたことに感謝したいが、やはり3年生だけの大会だったので複雑。全学年で競いたかったのが本音」と率直に語った。小学1年生から始めた空手だが、「いい形で終われなかった」との思いもあり、大学進学後も続けるつもりだ。

 

形で優勝した高橋茉佑

 組手で優勝した佐藤は2年時に強豪・開新高校(熊本県)から転入したが、当初は競技から退いていた。ただ、新型コロナウイルスで多くの大会が中止になる中、県高校総体が開催されることを聞いた。「試合をしたくてもできない人がいる。熊本では県総体さえできない友だちの思いも一緒に」と奮い立った。ブランクはあったが、幼稚園年中の頃から蓄積された経験と「高校最後の公式戦への思い」が練習への意欲を高めた。

 

 身長152㌢と小柄だが、相手の動きを読む洞察力と俊敏な動きでノーシードから勝ち上がった。準決勝では得意の裏回し蹴りが決まり、決勝では「相手との距離間は良かった」と自分の間合いで終始圧倒。全4試合で相手に1ポイントも奪われることなく完勝した。「苦しい時期もあったけど納得できる形で終えることができた」と笑顔で振り返った。

 

組手優勝の佐藤伶里奏

 

(柚野真也)