堂本剛とファン、互いに励まし支え合うハートフルな関係

タレントが今現在の思いを生の声で語るラジオは、タレントとファンをつなぐ大切なパイプであり、お互いを身近に感じられるコミュニケーションツール。顔が見えないからこそ、想像力もふくらむ。しかも、ファンはメールやハガキでメッセージを届けることができて、ラジオで読んでもらえる可能性もあるということで、コアなファンにとって待ち遠しい時間になっている。

CDショップ店員としてアルバム発売を応援

KinKi Kidsの堂本剛がパーソナリティを務めるラジオ『Fashion&Music Book(bay FM)』では、堂本剛が「ラジオを聴いているとつながっているような気がして幸せだ」というファンのメールを読んで涙声になるなど、ファンとのつながりが温かく、優しい。

7月11日放送では、CDショップの店員をしているあるファンからのメールが紹介された。コロナ禍で休業を余儀なくされていたお店が営業を再開したころ、慣れない環境の中で、通常業務に加えて、発売が延期になった商品の対応、お取り置き期限の延長対応などで忙しく、キャパシティオーバーになっているとき、剛のソロプロジェクトであるENDLICHERI☆ENDLICHERIのニューアルバム『LOVE FADERS』の発売が発表され、忙しい中でも仕事を頑張る唯一の希望と励みになったという。

ニューアルバムのために予約用紙やpopを作成したり、ポスターを貼ったりなど特典の準備をしたり、一ファンでありながらショップ店員として、剛の音楽を届ける手伝いが出来ることを光栄に思い、より多くの方に彼の音楽を届けたいと努めたそう。 

生まれ変わってもまた同じ仕事を 

そして、アルバムの入荷日から、多くのお客様が訪れ、アルバムを手に喜ぶ顔、嬉しそうな様子を見て幸せな気持ちになったという。そして、以前、剛が「生まれ変わっても今の職業につきたい」と話していたことを思い出し、「その時は自分も同じ職業について、また剛の音楽を届けるお手伝いがしたい」とつづっていた。 

このメールを受けて、「このコロナ問題に直面して、こういう状況になってさらにみんなに音楽を届けられる状況を与えられたこと、時間も体力も心も使って足を運んでくれたり、お客さまとの懸け橋になってくれる方もいて、感謝しなければいけない。今僕が抱いている感情は言葉にするのがとても難しく、それくらい大きい」と話した。

求めるだけでなくgive&takeの関係

また、プロの詩人、絵描きになりたいリスナーから「お店とアトリエを併設した空間を作りたい。そして、剛くんの心の傷を癒し、つらい記憶から解放される居場所を作りたい」というメールに対しても、「こんな風に言ってくれる方がいて本当に勇気が湧いてきます」としみじみと語った。

ファンはタレントからたくさんの希望や勇気をもらうが、いたわりや感謝、エールを双方向で送りあうことができるのも、タレントが自分の言葉で語ってくれるからこそだ。

〈ライター/佐藤ジェニー〉

© 株式会社ドットレンド