森友改ざん問題で出演の赤木雅子さん「一人でも多くの人に知っていただきたい」

森友学園をめぐる公文書改ざん問題で自殺した財務省近畿財務局の赤木俊夫さんの妻・雅子さんが、本日17日(金)の文化放送午後ワイド『大竹まことゴールデンラジオ!』(平日午後1時00分~放送)に生出演し、「ふっと電車に吸い込まれるようなことがあって」、「夫のことを思ったらこんなことは何ともないです」などと語った。雅子さんが生放送番組に出演するのは初めて。

森友学園への国有地巨額値引きをめぐり、公文書の改ざんを上司から命じられた財務省近畿財務局職員の赤木俊夫さんは2018年3月、54歳で自殺した。妻・雅子さんは夫の俊夫さんが遺した痛切な手記を今年3月に公開。さらに真実を明らかにするため、国と佐川宣寿元財務省理財局長を相手取り、損害賠償を求めて大阪地裁に提訴し昨日15日、初公判を迎えた。

雅子さんが出演したのは午後2時20分からのゲストコーナー『大竹メインディッシュ』。番組パーソナリティの大竹まことと、金曜日のパートナーである室井佑月がゲストにじっくり話を聞く番組のメインコーナーだ。この日は、雅子さんのほか、森友事件発覚当初から追い続けてきたジャーナリストの相澤冬樹さんも出演した。

冒頭は明るい雰囲気でコーナーがスタート。大竹まことが雅子さんに「旦那さんはいろんな趣味お持ちだったらしいですね」と語りかけると「当初は書道しか趣味がほとんどなかったんですが、だんだん、ここ5年くらいで、落語行ったりコンサート行ったり。…坂本龍一さんも好きでした」と雅子さんもリラックスした表情で返答。今度は雅子さん自身の趣味について大竹まことが、「ご自分が好きなお笑いについては旦那さんにお伝えになったんですか」とふると、「私、岡山出身なので坂本龍一のファンで。千鳥が私の後輩になるんですよ、高校の」と笑顔でお笑い好きを告白。「さっき(放送前に)シティボーイズ見たって言ってたじゃないですか」と攻め寄る大竹まことに、「あ、そっか、そっち言わなあかんかった。すみません(笑)シティボーイズが好きでした!ふりやったんか、失礼しました(笑)」と笑って答え、雅子さんが垣間見せた素顔に、スタジオは笑いに包まれた。

その後は本題へ。雅子さんは、メディアで森友問題について発言していた相澤さんを見て、手記を見せようと決意した時のことを、「その当時は、うーん、あまり言いたくないけれど… 死にたかったんですよね。もう生きているのも嫌だったので、ふっと電車に吸い込まれるようなことがあって、それがあったので、これは誰かに(手記を)渡さないとこのままだとたぶん世の中に出ないと思ったので、相澤さんに託そうと思って」と回顧。バックアップしてくれる人がいる反面、今後再び矢面に立つことについては、「夫が3年前から苦しんできた姿を横で見ていたんですけど、夫の苦しんでいる姿を思うと私がどんな苦しみがあっても全然耐えられる。夫のことを思ったらこんなことは何ともないです。だから頑張ります」と声を震わせつつも、力を込めた。

また、「実施にこういうことが日本で起きていて、公務員として一生懸命働いている人が、ほとんどの方がそうだと思うんですけど何かの力で自分のやりたくないことをやってしまったりやらせてしまったりすることが起きていて、誰も責任を取らないままやらされた人が最後悲しい結末を迎えることが今後二度とあってはならないと思うので一人でも多くの人にこういうことがあったということを知っていただきたいと思います」と改めて強調した。

(※この様子はこちらから聴くことができる [http://radiko.jp/share/?sid=QRR\&t=20200717142520 ](http://radiko.jp/share/?sid=QRR&t=20200717142520)

【番組概要】 

◆タイトル:『大竹まこと ゴールデンラジオ!』

◆放送時間:毎週月曜~金曜 午後1時00分~3時30分 生放送

◆パーソナリティ:大竹まこと

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