「長崎市で発生したクラスターとは別件」 諫早の40代女性 長崎県内コロナ感染33人目

 長崎県は17日、諫早市の無職40代女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内で確認された感染者はクルーズ船の集団感染を除き33人目。
 県によると、女性は7日に発熱や頭痛、倦怠(けんたい)感の症状があり、その後に味覚や嗅覚障害の症状も出た。15日にかかりつけ医が帰国者・接触者相談センターに連絡し、帰国者・接触者外来を受診。PCR検査の結果、16日午後に陽性が判明した。
 7日からさかのぼって2週間以内の県外移動はなく、陽性判明までに2医療機関を受診したほかは、ほとんど外出していないという。現在、指定医療機関に入院しており、全身の倦怠感や味覚、嗅覚障害の症状はあるが軽症。現時点での濃厚接触者は両親と友人の計3人。このほか受診した2医療機関を含め接触者46人の検査を進めている。中田勝己部長は「長崎市で発生したクラスターとは別件」との認識を示した。
 諫早市は17日、対策本部会議を開き、感染拡大防止に向けた広報を徹底する方針などを確認した。出張のため欠席した宮本明雄市長は「不確かな情報に惑わされず、正確な情報に基づく冷静な行動をお願いしたい」とコメントを発表した。


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