昨年18勝のヤンキース・ヘルマン 現役引退を示唆

昨年18勝を挙げたドミンゴ・ヘルマン(ヤンキース)は日本時間7月18日、自身のインスタグラムを更新し、「僕は野球を離れます。みなさんありがとう」とコメント。現役引退の可能性を示唆した。

現在27歳のヘルマンは、メジャーリーグ機構が定めるドメスティックバイオレンスの規定に違反したことにより、81試合の出場停止処分を受けている。その処分がまだ残っているため、今年のレギュラーシーズンには出場できないものの、昨年のポストシーズンを出場停止処分によって欠場したため、今年のポストシーズンには出場可能であることが報じられていた。

移籍情報サイト「MLB Trade Rumors」のジェフ・トッドは「何がヘルマンの決断を促進したのかは明らかになっていない。心変わりする可能性があるかどうかも不明だ」と伝えている。まだ27歳であることを考えると、出場停止処分を経てメジャーで活躍するチャンスは十分にある。ロースターについて何らかの決定を下さない限り、ヘルマンの保有権はヤンキースにあるため、メジャー復帰への扉は開かれたままとなるだろう。

ヘルマンはメジャー3年目の昨年、27試合(うち24先発)に登板して143イニングを投げ、18勝4敗、防御率4.03、153奪三振をマーク。サービスタイムはまだ2年を少し超えたところであり、ヤンキースは今年を除いてヘルマンを少なくともあと4年保有することができる。

ヤンキースは今年限りで田中将大とジェームス・パクストンがフリーエージェントとなり、J・A・ハップも今年の成績次第では来年のオプションが行使されず、フリーエージェントとなる。主力クラスの先発投手を3人同時に失う可能性があるため、ヘルマンは来年以降のチームにとって必要な戦力であると言える。今オフの移籍市場での補強戦力にも大きな影響を与える可能性があるだけに、ヘルマンの決断の行方には大きな注目が集まりそうだ。

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