スバルの3列シートSUV、なぜ日本で売らない!? 北米専用のデカいフォレスター「アセント」

スバル アセント(北米向け3列シートSUV)[Subaru Ascent 2021]

全長5メートルの巨大サイズだけど、フォレスターそっくり

2017年秋の北米・LAモーターショーで初公開され、2018年夏から発売を開始したスバルの3列シートSUV「Ascent(アセント)」。インディアナ州にあるスバル工場、SIA(スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク)で生産される北米専用モデルです。

FA24型ボクサーターボエンジンの最高出力は260馬力

フォレスターやインプレッサに採用される次世代プラットフォームSGP(スバルグローバルプラットフォーム)を基に誕生しています。

搭載されるのは水平対向4気筒 2.4リッター直噴ターボDITエンジン。シンメトリカルAWDやX-MODEなど、フォレスター同様のこだわりが詰まった四輪駆動専用車となっています。

北米専用車「スバル アセント」

ボディサイズは全長4998mm×全幅1930mm×全高1818mm、ホイールベースは2890mmで、スバル史上最大のモデルです。

こちらは日本でも売ってる5人乗りSUV「スバル フォレスター」

ちなみに5人乗りSUVで日本でも売っている「フォレスター」は全長4625mm×全幅1815mm×全高1730mm(ルーフレール付)、ホイールベースは2670mm。

大きさは随分違いますが、クリーンなデザインはフォレスターにそっくり。日本人にはちょっと馴染みづらい、北米専用車にありがちなアクの強さもないことから、アセントも日本で売れば人気を呼びそうです。

スバルファン垂涎! 日本にこそ欲しい3列シートレイアウト!

こちらはセカンドシートがベンチタイプの8人乗り仕様

3列シートレイアウトもスバル アセントの大きな特徴です。ちなみに日本では、ミニバンでは飽き足らないユーザーから、マツダ CX-8やレクサス RX、ランドクルーザーなど、3列シートレイアウトを持つSUVが根強く支持されています。アセントにもワンチャンありそうな気がするのですが・・・。

キャプテンシート仕様は7人乗り, 広い車幅を活かし3列目も3人掛けです
キャプテンシート仕様は7人乗り, 広い車幅を活かし3列目も3人掛けです

全長4900mmのCX-8は、2019年の3列シートSUVで販売台数1位を獲得しています。フォレスター同様に視界が非常に良さそうなアセントなら、日本の道でもさほど難なく扱えそうです。

ネックは「北米生産」「左ハンドル専用」車だと言うけれど

スバル車は雪道が良く似合う!

スバルに対し「日本では売らないのか」とスバリストたちからの熱心な問い合わせも入るというアセント。北米生産で左ハンドル仕様しかなく、しかも全長5メートルの巨漢サイズなどがネックとなっているようです。

しかし3列レイアウトのスバル車が日本でなくなってしまった今、どうにか右ハンドルの日本仕様の検討もお願いしたいところ。

いっそ左ハンドルでもいいからどうしても欲しい! というアツいスバリストも少なからずいるようで、アセントを並行輸入で販売している業者もあるようですよ。

[筆者:MOTA編集部]

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