国宝・高松塚古墳壁画 修復後、初の一般公開

極彩色の壁画で知られる国宝・高松塚古墳壁画の修復が終わって初めてとなる一般公開が、きょう、明日香村で始まりました。

高松塚古墳の壁画は、カビなどによる劣化がひどくなったため、2007年に石室の石材とともに取り出され、今年3月まで修復作業が行われました。

修復後初めての一般公開とあって関心は高く、文化庁によりますと定員の6倍以上、4476人の応募があったといいます。見学した人は、オペラグラスなどを使って修復を終えたばかりの極彩色の壁画を目に焼き付けていました。約13年間におよぶ繊細な修復作業を経て、飛鳥美人の名で知られる「女子群像」は彩色が鮮やかによみがえり、他の壁画もきれいに復元できたといいます。

見学した人は「思ったよりきれいだったので鮮やかでしたね。良かったと思います。」「出来上がりということもあると思うんですけど、結構、飛鳥美人はきれいでしたね。1300年ずっと受け継いでいるので、1500年、1600年と長く継がれてほしいです。貴重な文化財ですから。」などと話していました。

なお一般公開は今月24日までで、応募の受付はすでに終了しているということです。

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