球磨川流失10橋、水が直撃か 国交省調査、道路400カ所に被害

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 熊本豪雨による災害で流失した球磨川にかかる10カ所の道路橋の大半で、上昇した川の水が橋桁を直接押し流した可能性が高いことが18日、国土交通省や国土技術政策総合研究所などの調査で分かった。

 通常、洪水で橋が流される場合、水の流れで河床が削れて橋脚などが傾くことが多いという。今回のようなケースが集中して起きる状況は全国的にあまり例がなく、改めて水害の脅威が浮き彫りになった。

 調査に当たった同研究所熊本地震復旧対策研究室の西田秀明室長によると、坂本橋(八代市)や相良橋(球磨村)などの多くで、橋脚に異常は見られない中、橋桁が流されていることを確認した。

 西田室長は「橋桁に対し、水が押し流す力に下からの浮力が加わり、流されたのではないか」と分析。「復旧に当たっては、橋の上部に水が当たることを踏まえた構造や高さの検討が必要だろう」と指摘した。

 同日、県庁であった国交省などが行った被害調査の結果報告会で説明した。

 一方、国交省九州地方整備局は、県管理の国道219号や県道など延長約100キロを調査した結果、流失や崩壊など約400カ所の道路被害があったことも発表した。球磨川の22カ所の道路橋のうち、流失した10カ所を除く12カ所は防護柵などの損傷にとどまり、車両通行に問題がないことも確認した。

 県は国道219号や流失した10カ所の道路橋などについて国による代行復旧を要望している。(内田裕之)