【高校野球】優勝候補追い詰めた“あの瞬間”を超えたい 東京・駒込高校の「思い出の選手名鑑」

駒込高等学校野球部【写真提供:駒込高等学校野球部】

金丸監督は名門・東海大相模出身、2005年選抜&夏の県大会でベンチ入り

夏の甲子園が中止になり、各都道府県で独自大会の開催、準備が進められている。Full-Countでは最後の夏を迎える部員たちの心に残るものを贈りたいと考え、「思い出の選手名鑑」として3年生の部員らの集合写真、プロフィール、メッセージなどを掲載していきます。第16回は東京・駒込高等学校。指揮を執るのは名門・東海大相模出身の金丸健太監督。2005年の選抜高校野球ではベンチ入りメンバーにも選ばれた。

◇氏名(よみ) 位置 投・打 身長(センチ) 体重(キロ)
アピールポイント(自薦他薦問わず) 3年間頑張ってきたこと

石野陽佑(いしの ようすけ) 投手 右・右 185センチ 88.5キロ
ストレート 全力でプレーすること

市来健悟(いちき けんご) 投手 右・左 173センチ 63キロ
緩急の使い分け、打たせて取るピッチング 自分の理想のフォームを見つけること、体を大きくすること

稲川友人(いながわ ゆうと) 投手 右・左 166センチ 62キロ
どんな逆境にも向かっていける 目の前のことを一つ一つ全力でやりきる

鎌倉大朗(かまくら ひろあき) 左翼 右・左 178センチ 87キロ
勝負所での打撃 1人ではなくチームのために行動すること

川本怜生(かわもと れお) 投手、捕手 右・右 168センチ 87キロ
重みのあるボールを投げること ケガの時期にできることを必死にやりきった

窪田智哉(くぼた ともや) 左翼、捕手 右・右 173センチ 70キロ
流れを変えるプレー。気持ちで向かうスタイル チームをプラスに導く声かけ、ひたすら一生懸命プレーした

解良風馬(けら ふうま) 右翼 右・右 177センチ 76キロ
足の速さ、豪快なスイング 食事、トレーニング

篠宮尚郁(しのみや なおふみ) 投手 右・右 172センチ 64キロ
外角へのストレート、コントロール トレーニング、打ちにくいピッチングスタイルを作ること

千田貴大(せんだ たかひろ) 捕手 右・右 174センチ 82キロ
バットコントロール 配球の勉強

谷掛寛人(たにがけ ひろと)) 一塁 右・右 170センチ 68キロ
落ち込むようなことがあってもすぐ立ち直れる 安打長打を量産できるよう取り組んだ

根津慎太郎(ねづ しんたろう) 二塁 右・左 165センチ 58キロ
バントなどの小技をきっちり決められる 地味でも大切なことをしっかり続け、チーム一丸で勝利を目指せたこと

馬場崎航平(ばばさき こうへい) 三塁 右・右 165センチ 65キロ
守備 チームのみんなと3年間やり遂げられたこと

藤井遼太郎(ふじい りょうたろう) 中堅 右・左 170センチ 75キロ
守備範囲の広さ 苦しいことを乗り越えて成長すること

松原一誠(まつばら いっせい) 遊撃 右・右 170センチ 71キロ
守備 走攻守全部

合田怜香(ごうだ れいか) マネージャー
周りを見ていろいろなことに自分から気づくこと 選手といい距離感を保ちつつ、選手やチームのためになるよう人に寄り添えたこと

小宮山花穏(こみやま かのん) マネージャー
私の高校生活は野球が中心でした チームが円滑に活動できるよう、状況を先読みし行動するように心がけた

3年前の春、関東第一を9回2死から一時逆転…敗戦も得たものは大きかった

◇金丸健太監督

チームスローガンは「Impressive Baseball~人々を巻き込む野球~」です。2017年4月6日、東京都春季大会の3回戦で関東第一高校と対戦しました。3-5と2点ビハインドの9回2死2ストライクから4番が2ランを放ち、5-5の同点に追いつきました。

この瞬間、駒込のスタンドはもちろん、中立な立場のスタンドの人たちからも大きな拍手をいただきました。駒込高校は野球推薦もなく、どこかで野球の夢に破れた選手もいますが、野球で人々を巻き込むようなことができるのだということを肌で感じました。

このような空間を作り出すには、試合の瞬間だけ頑張っても達成することはできません。練習で真剣に自分の成長に挑み、仲間の想い共有してチームワークを作ること。普段の生活に向き合い、家族に感謝すること。学校生活も野球部を表現する一つであると捉え、提出物や態度など様々な方面に全力を尽くすこと。これらすべてが「あの瞬間」につながるということを理解したうえで行動していきたいと思いました。

今年の3年生には新たな取り組みとして「選択練習」を取り入れました。グラウンドで今よりもっと判断の利く選手になってもらいたい、そのためには自分の行動を自分で決める習慣を徹底していきたいと思ったからです。

非常に充実した選択練習を繰り返していた矢先に活動停止、期待が大きかっただけに言葉もありませんでした。6月21日に練習が再開。ものすごく短い時間しかできませんが、保護者や学校の協力があってこそ練習ができていることが理解できているので内容は濃くなっています。大会前に実戦が積めるのかがとても不安ですが、最後の瞬間まであきらめない駒込高校の野球を体現して、新たな“あの瞬間”を作ってもらいたいと思っています。

【動画】グラウンドがない中でも野球に感謝 駒込高校の実際の練習映像

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(Full-Count編集部)

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