ヘルマンが現役引退を撤回 「僕は逃げないと約束する」

自身のインスタグラムで現役引退の可能性を示唆していたドミンゴ・ヘルマン(ヤンキース)だが、1日足らずのうちにそれを撤回し、謝罪のメッセージを投稿した。ヘルマンは、自分がいない状況のなかでチームメイトがシーズン開幕に向けて準備を進めている様子を目にして、精神的に不安定になっていたことを明らかにした。

ヘルマンは日本時間7月19日、前日に続いて自身のインスタグラムを更新。「チームメイト、ヤンキース球団、そしてファンの皆さん、昨夜は不安にさせるような投稿をしてしまい、大変申し訳ありません。この1年間は、僕の家族と僕自身にとって非常にタフでしたが、全ての責任は僕にあります。チームメイトがシーズンに向けて準備をしているのにチームメイトと一緒にいられず、僕は大きなダメージを受けました。彼らを失望させてしまうことを知りながら、昨夜は感情に任せてしまいました」と謝罪した。

ヘルマンはDV規定に違反したことにより81試合の出場停止処分を受けており、うち18試合を昨年中に消化。まだ63試合分が残っており、60試合制で行われる2020年レギュラーシーズンには出場できない。ただし、昨年のポストシーズンを欠場しているため、今年のポストシーズンに出場することは認められている。

来月28歳の誕生日を迎えるヘルマンは、メジャー3年目となった昨年、27試合(うち24先発)に登板して143イニングを投げ、18勝4敗、防御率4.03、153奪三振をマーク(勝率.818は両リーグ最高)。打線の援護に恵まれながら着実に白星を積み重ね、チームの快進撃の立役者の1人となっていた。

ヤンキースは2020年シーズン終了後にジェームス・パクストン、田中将大、J・A・ハップの3人がフリーエージェントとなって退団する可能性があるため、ヘルマンはトミー・ジョン手術から戻ってくるルイス・セベリーノと同様、ヤンキースにとって貴重な先発要員となる。ヘルマンが「野球は僕の人生です。逃げないと約束します」と現役引退を撤回したことは、ヤンキースにとって朗報と言えそうだ。

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