川崎市、多摩川水位情報メール配信へ 武蔵小杉タワマン住民らに説明会

町内会や自治会の未加入者への情報提供を求める意見が出た説明会=15日夜、川崎市立小杉小学校

 昨秋の台風19号で多摩川の水が排水管を逆流し、広範囲が浸水した問題で、川崎市は15日夜、武蔵小杉駅(同市中原区)周辺のタワーマンション住民らを対象に、説明会を開いた。参加者は町内会や自治会に加入していないと市からの情報が得られにくい現状を改善するよう要望。市は多摩川の水位や排水管の水門操作の状況をメールで配信する考えを示した。

 市は、(1)多摩川の水位が浸水被害の恐れがある「付近最低地盤高」まで残り1メートルに迫ったとき(2)地盤高に達したとき(3)排水管の流向計で多摩川の水の逆流が認められ、水門を閉鎖したとき-に、登録者にメールを配信する考え。

 市ホームページの「メールニュースかわさき」から登録できるようにする。配信開始時期は未定だが、市は今秋の台風シーズンに間に合わせるとした。

 説明会は市立小杉小学校(同区)で開かれ、浸水被害を受けたタワーマンションの住民ら26人が参加した。市は8月4日までに、中原、高津両区で説明会を行う。

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