カナダ政府 トロントでのレギュラーシーズン開催を承認せず

カナダのトロントに本拠地を置くブルージェイズは日本時間7月19日、本拠地ロジャース・センターでのレギュラーシーズン開催がカナダ政府から承認されなかったことを発表した。ブルージェイズは今後、2020年シーズンの本拠地を確定するプロセスを進めていくことになる。現時点では、AAA級の本拠地であるニューヨーク州バッファローとA+級の本拠地であるフロリダ州ダニーデンが候補に挙がっているようだ。

マーク・シャパイロ球団社長は今回のカナダ政府の決定について「話し合いが始まった当初から、ファンを含む関係者全員の安全が最優先事項だった。ブルージェイズ球団はカナダ政府の決定を完全に尊重している」とコメント。「この夏、我々がロジャース・センターで試合を行うことはないが、これまでと同様の誇りと情熱を持って2020年シーズンを戦っていく。カナダの地で、再びファンの前でプレーできる日が待ち遠しい」と決意を口にした。

ブルージェイズは現在、本拠地ロジャース・センターで夏季キャンプを行っているが、これは厳格な隔離生活のもとで行われており、選手たちはロジャース・センターと、球場に隣接したホテルを行き来するのみとなっている。ブルージェイズはレギュラーシーズン中もこのプロトコルに従い、ビジター球団もそれに従わせることで本拠地でのシーズン開催をカナダ政府に求めていたが、その提案は認められなかった。

ブルージェイズの選手たちだけがプロトコルを遵守すればいい夏季キャンプとは異なり、シーズン中は何度もビジター球団が国境を越えることになる。もちろん、ブルージェイズもカナダとアメリカを何度も行き来することになる。両国間の不要不急の往来が制限されている以上、カナダ政府はブルージェイズからの提案を承認するわけにはいかなかった。ただし、新型コロナウイルスの感染リスクが低下していけば、ポストシーズンをトロントで開催できる可能性はあるようだ。

すでにレギュラーシーズン開幕まで1週間を切っている。ブルージェイズは今後、2020年シーズンの本拠地を確定するプロセスを早急に進めていくことになる。なお、本拠地開幕戦は日本時間7月30日(対ナショナルズ)に予定されている。

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