県陸上選手権 女子100H・小柳(ジャパネット) 教え子たちへ「頑張ってるよ」

【女子100メートル障害決勝】大会新となる13秒92でトップゴールする小柳(ジャパネット)=トランスコスモススタジアム長崎

 女子100メートル障害は、小柳(ジャパネット)が昨年樹立した自身の大会記録を塗り替える13秒92で快勝。実業団所属のハードラーになって2年目の27歳は「会社はスポーツ活動に力を入れてくれている。その広告塔の一つになるのが今の目標」と社会人らしい一面をのぞかせた。
 長崎南高から中大に進み、卒業後は地元に戻って諫早特支の講師を務めた。仕事と両立しながら陸上を続けていると、自己ベストが少しずつ縮まって13秒67に。「もう一度、陸上に専念して上のレベルに挑戦したい」。そう決意して2019年に実業団選手となった。現在は関東を拠点に、日本選手権決勝進出を目指している。
 この日は、諫早特支時代の教え子たちが「応援に来たい」と言ってくれたが、コロナ感染防止のために実現しなかった。“元先生”は「いい走りをして、頑張ってるよって伝えたかったので良かった」と柔らかな笑みを浮かべた。

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