ホルモン剤の没収は権利侵害

性同一性障害当事者が提訴

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 東京都新宿区が所管する福祉施設に入所した際、性同一性障害への対応で使用していた男性ホルモン剤を同意がないまま施設側に処分され、財産権を侵害されたとして、千葉県在住の江口小夜子さん(34)が新宿区に約150万円の損害賠償を求める訴えを起こしていることが、19日分かった。東京地裁で審理している。

 新宿区は準備書面で、没収の理由を「医師の処方でない薬物を寮に勝手に持ち込むことは禁止されていた」と説明。事実関係の一部を否認して争う方向。共同通信の取材には「今後の訴訟に影響するので何も答えられない」としている。