キャッシュレス普及、停電で痛手

豪雨被災、国が対策乗り出す

©一般社団法人共同通信社

避難所前に停車する肥後銀行の移動店舗車=12日、熊本県人吉市

 政府がキャッシュレス決済の普及を図る中、豪雨で球磨川が氾濫した熊本県人吉市では、停電と通信障害で一時現金しか利用できなくなり「いつでも使えて安心」と現金の利点や必要性を評価する声が上がった。西日本豪雨などでも同様の問題が起き、脆弱性が改めて浮き彫りになった。政府は災害時を想定した実証実験に予算を計上、対策に乗り出した。

 人吉市内のあるコンビニエンスストアは浸水を免れたが、4日から3日間停電。クレジットカードや電子マネーが使えず、現金を持たない客は買い物を断念せざるを得なくなった。

 30代の男性店長は「災害時は、やはり現金が安心だと感じた」と話す。