瓊浦 逆転サヨナラ 2年生、投打で活躍

【2回戦、長崎工-瓊浦】11回裏瓊浦2死二、三塁、出口が左中間へサヨナラ打を放つ=県営ビッグNスタジアム

 九回2死から同点とし、延長サヨナラで3回戦へ進んだ瓊浦。主将の浦瀬は「苦しい状況で自分たちの野球を貫けたのは今後につながる」と汗を拭った。
 スタメン全員に3年生が名を連ね、浦瀬が長打2本を含む4安打と気を吐いたが、なかなか追いつけなかった。そんな逆境を投打ではね返したのは途中出場の2年生だった。五回から登板した左腕山口が無失点とリズムをつくり、九回に敵失で追いつくと、延長十一回2死二、三塁から出口が左中間へサヨナラ打。「外をイメージしてたけど、好きなところだったから」と内角直球を完璧に捉えた。
 苦しみながらも、負けなかったチーム。安野監督は下級生の力を一定評価した上で「次は3年生が『何が何でも最後まで替えられない』と強く思ってやれるかどうか。瓊浦から、執念がなくなったら終わり」とさらなる期待を込めた。

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