大谷が紅白戦で5回1失点 今年は投手10試合&DH33試合

大谷翔平(エンゼルス)がレギュラーシーズン開幕前最後の登板を終えた。日本時間7月20日の紅白戦に先発した大谷は、5イニングを投げて奪三振6、与四球4、失点1と上々のピッチングを披露。1週間後の日本時間7月27日のアスレチックス戦でメジャー復帰のマウンドに立つことが予想され、今年は毎週日曜日(日本時間では月曜日)に登板することになりそうだ。

大谷はチームメイトに死球を与えてしまうことを恐れ、紅白戦で投げるのがあまり好きではないという。その影響もあるのか、この日も5イニングで4つの四球を与えるなど制球面に課題を残したが、紅白戦での3度の登板のなかでは間違いなくベストの出来。日曜日に登板、火曜日から金曜日に指名打者で出場という起用法が予想される2020年シーズンに向けて準備は整った。

「(メジャーの)マウンドに戻れるのはとても楽しみ」と大谷。「(復帰までに)2年近くかかった。開幕戦は打者として出場する準備をして、最初の2試合に勝って3戦目に向けて勢いを付けられたらいいなと思う。3戦目に先発することになると思うので」と敵地オークランド・コロシアムでの開幕3戦目に先発予定であることを明らかにした。

今年の大谷の起用法は、アメリカン・リーグ新人王に選出された2018年と同じ形となる。エンゼルスは今年、月曜日に試合がない週が3週もあり、大谷を日曜日に先発させることで大谷欠場のダメージを最小限に抑えることができる。登板日となる日曜日の前後(土曜日と月曜日)は欠場し、火曜日から金曜日に指名打者としてラインナップに名を連ねることになりそうだ。

メジャーリーグ公式サイトでエンゼルスの番記者を務めるレット・ボリンガーは、この大谷の起用法をエンゼルスのスケジュールに当てはめ、「彼が健康を維持すれば、10試合に先発し、指名打者として33試合にスタメン出場することになる」と伝えている。大谷自身も「日曜日に先発するのがベストの選択肢だと思う。オフは月曜日が一番多いので」とコメント。本格的に二刀流を再開するメジャー3年目のシーズンがいよいよスタートする。

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