上川隆也主演「遺留捜査」新作が放送。遺留品は“馬の毛”と“京野菜”!?

テレビ朝日系では、8月9日に上川隆也主演による人気シリーズの新作スペシャル「遺留捜査 スペシャル」(午後9:00)を放送する。

超マイペースで空気を読まない不思議キャラで、視聴者をとりこにしてきた風変わりな刑事・糸村聡(上川)が、2019年12月に放送されたスペシャル第9作以来、約8カ月ぶりに帰ってくる。事件現場に残された“遺留品”が持つ意味を徹底的に探り、声なき遺体が訴えたかったメッセージを代弁する糸村は、事件そのものを解決するだけでなく、遺族の心情をも救う。また、今回の最新作でも、栗山千明、永井大、梶原善、甲本雅裕、戸田恵子らレギュラー勢は健在。糸村との絶妙なやりとりを繰り広げる。

上川にとって、同作は緊急事態宣言解除後、初めて臨んだドラマ作品。上川は新型コロナウイルス感染拡大によりすべてがストップした時期を踏まえ、「やはり“当たり前ではないんだ”というのが、一番大きな思いです。ドラマを撮影することができ、新作として皆さまにお届けできること。そしてそれが今の環境下、どれほどのハードルを越えて成し遂げられるのかということ…。それらを考えると、とてもありがたいことだとしか言いようがありません。だからこそ『遺留捜査』らしい、これまでと大きく変わることのない物語をお届けしたい…という気持ちで撮影に臨んでおりました。今回も遺留品からひもとかれる被害者の思い、そして最後に明かされる意外な事実をご堪能いただければうれしいです」と、新作が実現したことへの感謝の気持ちと喜びを語った。

また、糸村が京野菜をアレンジするお菓子教室を訪れ、スイーツ作りを体験するシーンについて「僕自身、お菓子作りには携わったことがなかったので、とても新鮮でした。一方で、お菓子と京野菜という一見、取り合わせがなされないような二つをきちんと組み合わせて成立させることこそ、本作の一つの“妙味”なのかもしれません。“京都の魅力”や“京都らしさ”として挙げられるものは多々あると思いますが、それを決して“一筋縄”では用いないところが、『遺留捜査』らしいと思いました」と味わいを感じながら演じたことを明かし、シリーズの変わらぬ世界観をアピールしている。

最新作では、“ゴッドハンド”の異名を誇る天才脳外科医・今平卓(長谷川初範)が射殺される事件が発生。糸村ら京都府警特別捜査対策室のメンバーが臨場する。今平を都内の大病院から引き抜いた病院長・曽根崎光成(春海四方)によると、事件前日、今平の娘で医療ジャーナリストの志摩子(松永渚)が突然東京からやって来て、今平に「しばらく泊めてくれ」と頼んでいたというのだが、現場に志摩子の姿はなく、連絡も取れなくなっていた。

糸村が今平の自宅リビングから木箱に入った“芦毛”の馬の毛を発見。また、被害者は生前、“京野菜”を素材として使う菓子作り教室に通っていたことが判明する。さらに、被害者の行きつけだった老舗茶屋の地方(じかた=三味線と唄で踊りの伴奏を担当する芸妓)・中間望美(武田梨奈)が怪しく絡んでくる中、事件は思いもよらぬ局面を迎える。スーパードクター、芦毛の馬、京野菜、花街といった、一見バラバラの事柄を糸村はどう結びつけるのか。そして、事件の奥底に秘められていた、切なくも悲しい真実とは?

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