移住希望者も必見!新しい産地直送のかたち・オンラインマルシェが拡大中

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響が続いています。中でも3月からの大きな流行の中で、大小様々なイベントが中止になる中、農産物などを生産者から直接購入できる機会である「マルシェ(marché)」も中止が相次いでいます。

販売や購入の機会が失われるというだけでなく、生産者と消費者のコミュニケーションの機会も失われているという課題を解決しようと、新しい取り組みも始まっています。

いち早くスタートしたクックパッド。オンラインマルシェで産地直送を支援

一般に定着してきたマルシェ(marché)とはそもそもフランス語で「市場」という意味の言葉です。そのため、農産品や加工品、飲食などを提供する催しをマルシェというわけです。

販売機会が激減した生産者を支援するべく、4月からスタートしたのがクックパッドのオンラインマルシェ。「生産者と楽しく買い物をしたいユーザーをつなぐ週末イベント」として会を重ね、毎回テーマに沿った出店者が並びます。アプリ内で該当店舗の商品を買うことができ、産地直送で届きます。

日南市では農家さん自らオンライン出演!顔が見える新しいかたち

地方創生の先進地域として知られる宮崎県日南市でもユニークな取組が実施されています。

それが「日南オンラインマルシェ」。日南市内の事業者が出店者となり、取り扱っている商品を説明、その購入を促すという取り組みです。

オンライン動画配信を活用し商品説明を実施。中には、畑からの中継もあるなど、商品だけでなく、作り手はもちろん、その背景の人柄も察せられるような機会になったようです。

同様の取り組みは、オイシックスなどが中心に野菜や酒などの生産者が産地からライブ配信する「オンライン東京ハーヴェスト2020」でも見られ、直接会えない中でも、魅力を伝える工夫が凝らされています。「オンライン東京ハーヴェスト2020」にて4回行われたライブ配信は、合計で約4000回再生を超える記録となっています。

現地から伝えられるのは商品紹介だけじゃない。人柄や土地柄を知る機会にもなる産地ライブ。

直接会話できる機会は減ったとはいえ、このようなオンラインを活用したイベントは要注目です。実際に、こだわりや生産地の様子を知りながら購入できるということもありますが、特にライブ配信を活用したタイプでは、人柄や土地柄も伝わる部分があるはずです。

実際に、日南市のオンラインマルシェでは、ホストを務める側と、生産者の方の会話の中に、地域の様子を伺い知れるポイントもありました。

地方移住が気になっている方は、このような機会も情報収集の手段のひとつになるはずです。

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