大村、西大村、福重 市立の3幼稚園 閉園へ 「幼児教育センター」、放虎原こども園に開設

 共働き世帯の増加で保育園のニーズが高まり、市立幼稚園の入園者が減少していることなどを受け、大村市は20日、市立大村、西大村幼稚園を2022年度末、福重幼稚園を24年度末に閉園することを明らかにした。
 同日開かれた市議会全員協議会で説明した。市によると、昨年10月に開始された幼児教育・保育の無償化も受け市立幼稚園の定員割れは進行しており、今年4月現在の入園率は大村34%、西大村51%、福重53%となっている。
 こうした状況を受け市は3月に策定した「第2期おおむら子ども・子育て支援プラン」の中で、3園を段階的に閉園する方針を示していた。周辺施設での受け皿が確保できていることや施設の老朽化も進んでいることなどから今回、閉園時期を決めた。
 また市は、教育研究機能や障害のある子どもへの支援機能の強化を目的とした幼児教育センターを23年度、放虎原こども園に開設することも明らかにした。市立三城保育所の運営は継続する。

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