北条鉄道、初の行き違い設備完成 9月から5往復増便「許可得るの大変だった」

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法華口駅で下り線に入る列車。同駅で行き違いができるようになった=加西市東笠原町

 兵庫県加西市と同県小野市を結ぶ北条鉄道(加西市)で初めての行き違い設備が、法華口駅(同市東笠原町)に完成し、9月1日から平日の朝と夜計5往復が増便される。現在の1時間に1往復の運行が、30分間隔でできるようになり、通勤、通学など地域の足としての利便性が高まる。増便に合わせて同鉄道はPRに取り組むほか、同市も利用増進のキャンペーンを始める。(小日向務)

 法華口駅では、下りの線路を新設。従来のホームの北西側に隣接して上り用ホームを、向かい側に下り用ホームを建設した。夜間の試験運転などを経て、下りの線路やホームは6月28日から使用している。

 粟生駅で接続するJR加古川線や神戸電鉄粟生線は朝や夜、1時間に2、3本が発着するが、北条鉄道に乗り継ぐためには30分以上の待ち時間が必要になるケースがあった。

 加西市内からもJRや神鉄の駅まで車で行き、電車などに乗り継ぐ通勤客らが目立っており、5年程前から行き違い設備の導入を検討。2018年末に具体的な準備を始め、認可を得るため国土交通省などと協議を繰り返した。昨年10月に軌道工事などの許可を得て、工事に着手していた。

 利用者の多い朝や夜の便数を増やすことで、車内の混雑緩和が図れるほか、昼間に臨時ダイヤで観光列車を運行することもできるようになる。

 同鉄道の担当者は「許可を得るのは大変だったが、ようやく施設が完成した。パンフレットを各戸に配るなど、今後はPRに努めたい。ぜひ利用を」と呼び掛けている。