9価のHPVワクチン、国内で初めて正式承認

©BuzzFeed Japan株式会社

子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染を予防するHPVワクチン。

加藤勝信厚生労働相は7月21日、9種類のHPVへの感染を防ぐMSD株式会社の9価ワクチン「シルガード9(組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン)」の製造販売を正式に承認した

Bsip / Getty Images 正式承認を伝えるMSDのプレスリリース

厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会が5月20日付けで承認を了承していた。

日本ではこれまで2価ワクチン、4価ワクチンが承認されており、9価ワクチンの承認は国内初となる。

日本では、MSDが2015年7月3日付けで製造販売の承認申請をしていたが、薬の審査としては異例の長さの約5年もかかり、承認が大幅に遅れた形になる。

今後、公費で接種できる「定期接種」としてうてるようにするため、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会で審議される見込みだ。

日本でだけ承認遅れ 定期接種化の要望も

日本ではこれまで、子宮頸がんになりやすいハイリスクな16型、18型への感染を防ぐ2価ワクチン(サーバリックス)とその二つの型に加え、良性のイボのような尖圭コンジローマを起こす6型、11型も防ぐ4価ワクチン(ガーダシル)しか承認されていなかった。

今回、承認された9価ワクチンは4価ワクチンがカバーする4つの型に加え、やはりがんになりやすい31、33、45、52、58の5つの型も含めた9つの型への感染を防ぐ。

子宮頸がんの90%以上を防ぐとして先進国では主流となっていたが、日本でだけ承認が遅れていた。

9価ワクチンについて、日本産科婦人科学会は国に繰り返し早期承認と定期接種化を求めており、自民党の「HPVワクチンの積極的勧奨再開を目指す議員連盟」(細田博之会長)も早期の定期接種化を求めている

MSDはそのほか、4価ワクチン「ガーダシル」の男子接種への拡大を承認申請している。