サカナクション山口一郎「めちゃくちゃ参考にした」ボーカリストとは?

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サカナクションの山口一郎(Vo./Gt.)、岩寺基晴(Gt.)、江島啓一(Dr.)が、TOKYO FMのレギュラー番組にリモートで出演。リスナーから届いたバンドや楽器に関する質問に答えました。
(TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS!」7月17日(金)放送分)

――リスナーの質問【私のバンドは、ボーカルとドラムがいません。ボーカルは、キーボード兼ギター兼ベースの私が引き受けているのですが、歌について何か「力」みたいな「原動力」みたいなボーカルに必要なスキルみたいなものがあったら教えてください!(14歳女性)】

山口:ちょっと話が複雑だな……(笑)。まず、ボーカルとドラムがいないバンドなんだと。ボーカルは、キーボード兼ギター兼ベースの私が引き受けていると。

江島:(笑)。

山口:他のメンバーは、何をやっているんだろう? パーカッションとか? あ、ギタリストだけとかかもしれないね。

岩寺:なるほどね。

山口:『歌について、何か力みたいな原動力みたいな、ボーカルに必要なスキルがあったら教えてください』ということですが。

江島:これはもう、山口先生から何か……。

山口:そもそもバンドを組むときに、自分はボーカルになるつもりなかったからね。「女の子ボーカル入れようぜ」って言って、バンド組んでたから。

江島:え、そんなときがあったの? 女の子ボーカルの?

山口:モッチ(岩寺)が入る前ね、高校生のとき。1回だけスタジオ入ったことあるよ、確か。けどオリジナルの歌を作っていたのは僕だったから、僕が歌うのが早いじゃん。だから、「他のボーカル入れるくらいだったら、とりあえず一郎歌っとけよ」みたいな感じになって、俺がボーカルになっちゃったから。そもそも、ボーカリストになりたいと思っていなかったからさ。いまだに自分のことは、ボーカリストだとは思っていないというか……。

江島:でも、結構長い間ボーカリストやられてますよ(笑)。もう、かれこれ……。

山口:なんていうのかな……作っているから歌ってる、って感じなのよね。

岩寺:なるほどね。

山口:だから、力みたいな原動力みたいなのはどんなスキルが必要か? って聞かれても、自分が作った歌を自分で歌うっていうところに力が入るから……僕の場合。そこに質量が生まれているので、個性が出てくるじゃん。オリジナリティが生まれるっていうか。だから、そこがすごい必要なところかなって思うけどね。自然と入ってくるっていうか……気持ちが。

岩寺:じゃあ、歌詞を書いてみるっていうのがいいのかもしれない?

山口:そうだね。例えば、コピーをしていて人の歌を歌うときに必要なスキルがどんなものか? って言われても、僕はアドバイスがあんまりできないけど……自分の曲を作って、それを歌うスキルはどうしたらいいのか? っていうのは、自分で一生懸命歌ってひたすら練習するってことだと思うよ。とにかく練習量だよね。だって俺もさ……モッチもエジーも、モッチは特に分かると思うけど、めちゃくちゃ音痴だったじゃん。

岩寺:そうだねー。本当にうまくなったね、一郎は。

山口:めっちゃ練習したからね。研究するってことが、すごい大事だと思う。俺たちはどちらかというと、研究するタイプだったじゃん。

江島:そうだね。

山口:それぞれのパートに対して課題があって、それを各々が研究してトライして、それがバンドにいきてくるっていうところがあるから。一概に、ボーカルだけが上手くなればいいってことでもない気がするけど……。とにかく歌がうまくなりたいって思うんだったら、練習することと……人の真似をしてもいいけど、自分の真似をしちゃいけないのよ。モノマネをするんじゃなくて、その人のいいところを自分に取り入れようとしていくと、それはモノマネじゃなくて自分の味に変えられるじゃん。絶対同じにならないから。

岩寺:なるほど。

山口:僕は、めちゃくちゃ参考にしたボーカリストが2人いるの。

江島:ほう。誰、誰?

山口:SUPER BUTTER DOGって……今、ハナレグミの永積(崇)さんと、Coldplay(コールドプレイ)のボーカルのChris Martin(クリス・マーティン)さん。この2人が僕の師匠なの。

江島:へー! そうなんだ。

岩寺:知らなかったな。

山口:北海道の小樽から札幌のスタジオを往復していたじゃん、ずっと車で。その間ひたすらColdplayのライブ音源を聴きながら歌いまくっていたのと、ハナレグミの「家族の風景」と「Jamaica Song」と「サヨナラCOLOR」を歌ってた。これをひたすら歌っていたから、今でもそらで歌えるよ。

江島:へ~。それは好きだったから真似しようって感じだったの?

山口:そうだね。好きだったからかもしれないね。歌い方がすごい好きだし、特にColdplayの初期の……「Yellow」とか「In My Place」をひたすら練習していたから。1回サカナクションで、「In My Place」をやったの覚えてる?

江島:なんかやったことある気がする。

岩寺:やった気がする。

山口:ふざけて始めたら、みんな乗ってきて。そしたら(ベースの草刈)愛美ちゃんが、「一郎くん、その歌い方にすればいいじゃん!」って言ったの覚えてない?

岩寺:それ覚えてないなー。

山口:あったんだよね。だから……まず練習じゃない?(笑)。まずは好きなように歌う、人の真似をしながら好きに歌うというのが大事。

岩寺:そうだね。それは楽器もそうだね。

山口:楽器もそう?

岩寺:フレージングがね……どうしても、好きなのに似てきちゃうのがあるからなぁ。

山口:モッチは筋肉少女帯だもんね。

岩寺:ふふふ(笑)。要素ある? 今。

江島:今はそんな感じないけどね(笑)。

山口:今はないね。

江島:モッチの中で咀嚼されたって感じなのかな。モッチなりの混ざり方っていうか……そういうのが“らしさ”になっていくのかなって思うけど。

岩寺:うん。いろいろやってみるのも必要だし、やっぱり研究なのかね?

山口:そうだね。


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聴取期限 2020年7月25日(土)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:さかた校長、こもり教頭
放送日時:月~金曜 22:00~23:55
番組Webサイト ⇒ https://www.tfm.co.jp/lock/