#スポーツのチカラ 大分県高校総体 ラグビー 特別ルールでの開催も心に残る大会に

©オー!エス! OITA SPORTS

 専門部が定めた特別ルールで実施された県高校総体のラグビー競技。新型コロナウイルスの感染防止対策として、タックルやスクラムなどのコンタクトプレーを除いた「タッチラグビー(6人制)」を行い、大分東明が優勝した。

 

 1年生でチームを構成した大分東明は、大会前日に3年生と壮行試合をして「東明として試合に出るからには責任を持って戦え。1年だからと言って負けは許されない」と送り出された。ルールもピッチの大きさ、試合時間も異なれば、試合の組み立て方も変わる。適応するまでに時間を要すが、大会1週間前から集中的に準備をした。攻守の切り替えの速いタッチラグビーは、15人制でもテンポの速いパスラグビーを展開する大分東明にとっては得意とするものだった。

 

 白田誠明監督はあえて指導せず、動画を見てルールを覚え、自分たちで考えてプレーすることを促した。「1年生にとってはいい経験になると思った」と入学早々に学校が休止になり、練習もできなかったためチーム戦術の基礎を学び、団結力を図るためには最良だった。「接近、連続」を繰り返し、相手を中央に集め大外に「展開」する。予選リーグでコツをつかみ、決勝トーナメントではアレンジを加え、自在にプレーして優勝した。ゲームキャプテンを務めた宮川晴登(1年)は、「この1週間はいい経験になった。15人制でも生かせるところはあるのでつなげたい。上級生にいい報告ができる」と胸を張った。

 

1年生チームで優勝した大分東明

 準決勝で大分東明に敗れた大分上野丘は、今大会で多くの3年生が引退する。この1カ月半は15人制からタッチラグビーに練習をシフトして大会に備えた。部員はコンタクト以外のプレーを伸ばすチャンスを前向きに捉え、練習に取り組んだ。

 

 兒玉恵太郎(3年)は「パスが周り、いい雰囲気で試合ができた」と話し、キャプテンの谷口智哉(3年)は、「区切りとなる大会。ここに照準を合わせて取り組んだ。形は違っても自分たちの得意とするスピードを持ち味としたラグビーができたと思う」と予選リーグ突破を喜んだ。目標の優勝には届かなかったが「自分のできることはやり切った。下級生にはスピード勝負なら強敵に勝てることを証明できた。あとはフィットネスを高めて15人制でも勝てるチームになってほしい」と冬の全国大会での飛躍を託した。

 

 白石欣基監督は、「今の3年生は受け入れ難いことが多かったと思うが心に残る大会になった。自分たちのラグビーをやり切った。それがいつか財産になる」といたわった。

 

引退する3年生が奮闘した大分上野丘

 

(柚野真也)