2次感染防止は 接触者の特定と検査の迅速化 兵庫・井戸知事

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新型コロナウイルスの感染が再び拡大傾向を見せる中、兵庫県でも直近1週間の1日平均感染者が10人の基準を超え「警戒期」入った。井戸敏三知事は21日、ラジオ関西の生番組に出演し、「東京が増えると、東京と交流の多い大阪が増え、その大阪と交流圏である兵庫が増えてくる。東京が減らないと落ち着いていかないという傾向がある」として、警戒感を示しつつ、今後の対応について述べた。

これまでは夜の街のクラスターを中心に、若い人が感染するケースが多かった。「しかし、ここへきて家庭内で家族に感染するケースが目立ってきている。そうなると高齢者に感染する危険性が高くなる。兵庫県は今のところ重症者はゼロだが、70歳以上の高齢者は持病を持っている人が多く、重症化の危険性が高くなる」と懸念を示した。

今後の対応については、「これまで同様、どこでうつったかというクラスターの特定は大事だが、今後は感染者が見つかれば、感染者の濃厚接触者を素早く確定してPCR検査を実施することが重要。検査で感染者を特定し、有症者はすぐに入院してもらう。検査をする中で新たな感染者が判明すれば、その接触者を特定してPCR検査をする。こういう取り組みを徹底して2次感染を防いでいくというのが原則ではないか」との考えを示した。

大阪の現状についても「濃厚接触者を最優先に検査している。陽性率が高いほど、高い精度で接触者を特定しているということが言えるかもしれない。2次感染者を早く見つけているという意味で評価できる」と分析した。

そのための体制づくりとして、「兵庫では民間の協力も得て、1日に1000件を超える検体の検査ができる体制ができている。これを順次1500へ。最終的には2500まで広げたい。特に接触者外来病院は、検査を外部への委託ではなく、自前でできるような設備を入れて体制をつくりつつある。結果が早く分かるため、対応も早くなる」と述べた。

最後に連休を前に政府の「Go To トラベルキャンペーン」が混乱していることについて、「コロナと経済とのバランスを考えれば、一律にやめてしまえばいいというものではない。旅をする方は、日ごろから3密を避けるよう心掛け、体調に留意し、旅先においても密を避ける。一方、観光地はガイドラインに従って徹底した対策をとって受け入れていただきたい。これからはそういう観光を考えるべきと思う」と述べた。

「2次感染拡大を防ぐには、素早い濃厚接触者の特定と迅速な検査」と語る井戸知事=神戸市中央区東川崎町、ラジオ関西

※ラジオ関西『こちら知事室 井戸敏三です』2020年7月21日放送回より