Moto3:小椋藍「最後のコーナーまでしっかりとバイクを操れた」と笑顔の2連続表彰台/第2戦スペインGP

 7月19日にヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われたMotoGP第2戦スペインGP決勝で、小椋藍(Honda Team Asia)は2位表彰台を獲得した。

 5列目、15番グリッドからスタートした小椋は、レース序盤は11~13番手を走行。トップ集団の後ろにつけ残り9周となった時点で9番手につけた。

 上位集団と攻防を続け、ラストラップでは4番手まで浮上してみせる。最終ラップの最終コーナーでの進入はマシンをアウトに振りクリップにつけて立ち上がる。インから進入したライダーはアウト側で接触してジョン・マクフィーが転倒する。

 小椋はフルスロットルでホームストレートを駆け抜け2位フィニッシュ。2戦連続で表彰台を獲得した。

 開幕戦カタールGPでは、4位でチェッカーを受けたものの、先着したジャウマ・マシアにトラックリミットのペナルティが課されて1ポジションダウン。そのことで、小椋が3位に繰り上がり表彰台に上ったが、今回は納得の表彰台獲得だったため笑顔を見せた。

2020MotoGP第2戦スペインGP Moto3クラス:小椋藍(Honda Team Asia)

 青山博一監督は「小椋選手は15位からのスタートでしたが、改めていかに彼が強いライダーであるかを結果で示してくれました。特にレースの後半は素晴らしいレース内容でした。わずかなタイム差しか発生しないMoto3クラスですが、今日の彼の走りは素晴らしかったです」と語った。

■小椋藍(Honda Team Asia) 決勝:2位
「水曜日の事前テストから今朝(決勝日)のウォームアップまでバイクに良いフィーリングを持つことが出来ませんでした。グリッドについても5列目からのスタートであったこともあり、自信が持てず、ナーバスになっていました」

「ところが、レースに入ると初めてブレーキングに良い感じを持てました。レースのペースが速くなかったことも僕には有利でした。最終ラップでも最後のコーナーまでしっかりとバイクを操ることができ、2位でゴールすることが出来ました。この週末、悩みを解決できなった自分に、最高のバイクを準備して、コースに送り出してくれたチームのスタッフに感謝します」

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